ダブル殺人で死刑囚になってもまだもてる男

Mapple2006-05-26

写真:ダブル殺人の罪で死刑囚として服役中のスコット・ピーターソン。 3月17日、刑務所で撮影 AP

スコット・ピーターソンは 2002年のクリスマス・イヴに妊娠中の妻を殺し、それは又お腹の赤ちゃんも殺したわけで「ダブル・マーダー」として捕まり死刑が宣告された。いまはカリフォルニア州のサン・クエンティン州立刑務所(San Quentin State Prison)に服役している。

妻がいなくなってから1ヶ月後、サンフランシスコ湾の、彼が時々釣りに行く海辺で死体は発見された。死亡推定時刻の彼のアリバイは立証されなかった。

その上、その頃彼には付き合っていた女性もいた。ハンサムな殺人容疑者と美人の妻と恋人ということで当時はたいへんなニュースになった。彼は妻に約2千800万円の保険金をかけていた。受け取り人は彼であったが、保険金は殺人した者には渡らないので、妻の母親に支払われる段階にある。しかしスコット・ピーターソン側の弁護士はこれを不服としている。

妻だけでなく、彼女のお腹の中にいる自分の子供まで殺したということで世間は彼を許さなかった。お腹の中の赤ちゃんは一人と数えるのか、それとも、妻の殺人だけが問われるのかについても法律的にむつかしいケースだったが、「ダブル マーダー」として二人を殺したと見なされた。

こちらは陪審員制度なので陪審員は彼にダブル殺人の罪として死刑とした。その陪審員の一人、レイチェル・ナイス(Richelle Nice)さんが今、この死刑囚と文通をしているとのこと。

「ピープル」という雑誌に死刑囚スコット・ピーターソンとここ1年の間文通を続けていると彼女は語った。手紙の中で彼はとても丁寧でチャーミング。彼女を誉めてくれるそうだ。
きっかけは彼女が彼に体操をするようにとアドバイスの手紙を送り、彼がそれに返事を書いて文通は始まったという。

彼については、前の恋人も、裁判中に彼を見た人々も皆口を揃えてチャーミングだと言っている。
そんなことから「死刑囚になってもまだもてる奴」ということでニュースになる。死刑に送った側の人がよりによってなぜその死刑囚とつきあうのか..と、またまたさまざまな憶測が飛び交っている。

この文通のことがレイチェル・ナイスさんに悪影響をあたえるのではないかと、彼は自分のこと以上に気遣っているという点でも彼女は感動したそうだが、同時に彼は文通の中で繰り返し、繰り返し、妻を殺したのは自分ではないと言っているそうだ。ナイスさんがそれについての感想とか、コメントとかがあるのかどうか、それはニュースでは報道されていなかった。

ちなみにスコット・ピーターソンの家族は彼の無実を訴え、真犯人、または真犯人の手がかりの情報提供した人に賞金を出すと公開している。Foxnews May 25, 2006

彼がこの文通の相手を利用してあわよくば無罪を世に訴え、死刑を覆す計画があるのか、それともただ心の憩いのために文通し始めたのか? 両方なのか?

レイチェル・ナイスさんもいずれ時がきたら、文通の手紙をまとめて本でも出すつもりで始めたのか? それとも出版社がその計画で話を彼女に持ち込んだのか? (彼女もなかなかの美人だからニュース性はあるし、そこに目をつけられたのか?)
それともただ死刑囚の心の安らぎのためのボランティアーなのか? それとも魅せられてつきあっているのか? 全部混ざっているのか?
だんだん分からなくなってきそうである。