米国で1000人目となる死刑が執行


12月2日、死刑制度復活後1000人目となる死刑が執行された。
1000人目はノースカロライナ州のケネス・リー・ボイド死刑囚。
死刑の是非をめぐる議論があちこちで聞かれる。ラジオでは賛否両論本音が聞ける。

前回の「 シュワルツェネッガー知事の手に委ねられたギャングの宿命 」で触れたようにカリフォルニア知事の判断で恩赦になるかどうかの話も含めて死刑の是非をめぐる議論はカリフォルニアでも活発である。

かなり前になるが、メキシコ人の不法移民がアメリカに数回不法入国して数件の殺人を働いた。名前も分かっている。現在はメキシコに逃げて普通の生活を送っている。米国では住所もわかっており、メキシコ政府に彼の引き渡しを懇請しているが、メキシコ側としては米国は死刑をする国なので、これだけの殺人をしたら必ず死刑になるはずだから引き渡しはできないと拒否している。彼がまた、米国に不法入国しない保証はどこにもない。かれはいつも、密かに米国にはいり、殺人をして、また密かにメキシコにかえるということを繰り返してきたから...。

ちなみにメキシコは死刑をしない国である。それが引き渡しを拒否する根拠だ。
死刑制度を廃止した国はヨーロッパにも多いと聞く。米国の死刑制度、今後の成り行きを見守っていきたいと思っている。