“舛添圧勝”で「原発再稼動」に前のめりの安倍首相と『脱原発の活動をこれからも自分の信念として次の世代に つなげていく』と細川氏。そして早くもソチ五輪の閉会式に出席する手配をすませた舛添新都知事。

細川護熙‏@morihirotokyo
細川もりひろよりご挨拶 「選挙を終えて」 http://tokyo-tonosama.com/download/message.pdf


脱原発を大きなうねりに
このたびの都知事選では、多くの都民の皆様から熱いご支持、ご支援をいただきました。特に先頭に 立って支援して下さった多くの同憂の志の皆さま方に、まずもって深く感謝の意を表する次第です。


今回は私の力が及ばず、残念な結果となりました。出馬への逡巡があったために準備期間が短かった こと、脱原発が争点としてなかなか取り上げられなかったこと、つまり原発の問題を争点とさせまいとす る力が働いたこと、その他にもいくつか要因があったと思います。


日々感じていた街頭での熱気と、本日 判明した選挙結果との落差の大きさに、改めて努力が不足していたことを痛感するとともに、熱心に応援 して下さった皆様方のご期待に沿えなかったことを、誠に申し訳なく思っております。


今回出馬してわかったことは、私が想像していた以上に、東京の将来、日本の先行きに危機感をいだ いている方が多かったということです。3・11 の東日本大震災は、私たちにいくつもの大きな課題を突きつ けました。私は原発の再稼働をやめて、自然エネルギーとエネルギーの効率化によってあらたな成長をう ながしていくことが、日本の将来にとってベストな選択だと訴え続けてきました。実際世論調査でも、原 発を「ただちにゼロにする」「近い将来ゼロにする」という人が74%を占めています。まさにいま日本は、 原発なしで発展していくか否かの分岐点に立っていると、私はそう確信しています。


そしてまた、今回の選挙は、私にとって脱原発を実現する戦いであるとともに、戦前の日本に戻すかの ような流れに立ち向かう戦いでもありました。


今回の結果は結果として受けとめながら、いま、この時から、私は今回一緒に立ちあがっていただいた 志を同じくする方々と幅広く連携し、脱原発の活動をこれからも自分の信念としてしっかりと次の世代に つなげていくつもりです。
脱原発イデオロギーの問題ではありません。私はまさに覚悟の問題だと思っ ています。


私とともに連日街頭で運動を支えてくださった、小泉元総理にここに改めて深い感謝と敬意を表すると ともに、励ましていただいた多くの応援団、ボランティアの皆様方にも心より御礼と感謝を申し上げます。

平成26年2月9日
細川 護熙

都知事選“舛添圧勝”で安倍首相「原発再稼動」に前のめり
http://gendai.net/articles/view/news/147884
2014年2月10日 日刊ゲンダイ


 都知事選での舛添圧勝により政府は“一旦停止”していた新しいエネルギー計画の策定を急ぐ。原発再稼働についても、原子力規制委員会の審査で安全が確認されたものから順次進める見通しだ。

 安倍首相は10日午前の衆院予算委員会で、策定中のエネルギー基本計画について「現実を見据え責任を持って実現可能かつバランスの取れたものを取りまとめていく」と発言した。将来の電源構成についても「再生可能エネルギーの導入状況や原発再稼働の状況を見極め、ベストミックスの目標を設定する」と答弁。原発再稼働は完全に“既定路線”だ。

 エネルギー基本計画の経産省の原案では、原発を「基盤となるベース電源」と位置付けている。原案は昨年12月に発表され、政府は当初、速やかに閣議決定する予定だったが、都知事選で原発が争点となったため、先送りしていた。細川―小泉が敗北し、宇都宮の得票との合算でも舛添の得票を下回ったことから、政府は原案を大きく修正せず、月内にも閣議決定するとみられる。

原発が再稼働しないと経済成長しない」と訴える財界をバックに、安倍政権は、福島の事故がまるで“なかったこと”のように、日本中で原発を元通りに動かすのか。

日本がアブナイ!
東電が舛添当選を歓迎+小泉パパは健在・進次郎は処分?+森がソチでも失言大魔王に
http://mewrun7.exblog.jp/21671774/


(略)
もしかしたら、「細川・小泉タッグが勝つことになったら、どうしよう?」と、最も戦々恐々としていたのは、東京電力だったのではないかと思うのだけど。<細川氏らは、知事になったら、東電の原発再稼動を認めないと宣言していたしね〜。(~_~;)>

 その東電の幹部は、(臆面もなく?)、舛添氏の当選を歓迎し、同氏への期待に示していたという。(>_<)

舛添要一・元厚生労働相が初当選した東京都知事選から一夜明けた10日、東京電力など電力業界の関係者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。「脱原発」を唱える細川護煕元首相らが当選すれば、各社が待ち望む原発再稼働が遠のく恐れがあったからだ。

 東京都は東京電力の株式1.2%を保有する大株主とあって、都知事の影響力が強い。東電幹部は、舛添氏をこう評した。
 「建設的な議論ができる人という印象だ」

 舛添氏も「脱原発」を唱えるものの、細川氏の「原発即ゼロ」路線とは一線を画しており、電力業界では「閣僚経験者として、現実路線を重視する人」とみられているからだ。
 猪瀬直樹都知事は、値上げに強硬に反対したり、昨年には都立施設の電力調達先を東電から中部電力系に切り替えたりと、ことごとく東電と対立してきた。

 東電関係者は「本来、株主は株価を上げるために企業価値を高めようとするはずなのに、猪瀬さんは当社の足を引っ張っていた」と打ち明ける。
 「舛添氏は理詰め」との評もあるが、電力業界関係者からは「それでも、猪瀬さんよりきちんと話を聞いてくれそうだ」と期待の声が上がっている。(産経新聞14年2月10日)』



☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆
 
 舛添氏は、昨日、ソチ五輪を視察中の大会組織委の森喜朗会長とも電話で話して、早くも都知事として、ソチ五輪の閉会式に出席することを決めたとのこと。(@@)  (略)

<舛添くんも、こうして、だんだん(ズブズブと?)世界に広がる五輪利権の輪の中に、取り込まれて行くのね。(~_~;)>


かくかくしかじか、我々の希望はまたもや砕き去られ、勝ったものは利権の泥沼にとりこまれて、金を懐に『道』を見失う。巻き添えにされた民衆は貧困と命の危険にさらされつつ、そういう現状にも気づかずに、ひたすら拝金主義の政治家にひれふす。
その中に、決してあきらめず、原発の危険を説き、それを止めようとする勇気あるリーダーたちが各界に何人かいて、彼らをサポートする名も無い無数の人々がいる。その意思が次世代に引き継がれ何時の日かもっと良い日本になっていくだろう。それを祈る。

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