16年前今の福島原発事故を的確に指摘した市民科学者高木仁三郎

この本を[四丁目でCan蛙]様の「原子力神話からの開放」(7/2)の記事より教えていただき "高木仁三郎"のことを一日中検索しこの項を記録します。


原発事故の記録、叫びをブログに遺す原動力は自分自身への悔恨と懺悔、生きることの価値観、生存の意味を自ら問い直すことに他なりません。
311以来世の中のすべてが変わりました。311以前の価値観に戻すことはもうできません。福島原発事故の解決は何百万年単位なのだから、これ以上原発事故を起こさないために脱原発を選ぶことです。どんなに手間ひまかかろうとも、どんなにお金がかかろうとも、たとえどんなに不便になろうとも...です。一人も多くの人がこの覚悟を決めるように自分も含めいっしょにエンカレッジしあっていきたいと思います。

[四丁目でCan蛙]様の記述:

  • 「あぁ、10年前に読んでおくべきだった〜」とつい口に出てしまいました。そして、思い当たります。3・11以後、普通ではいられなくなったのは、この焦燥感なのではと。....

11年前は、私も情報不足でしたし、情報を求めようとしなかった思考停止を恥じています。

  • 今回はインターネットで情報を求めたり、ブログで考えを発表すれば、同じ考えの方たちとも情報や意見の交換ができます。今度は、怒りを持続させながら、脱原発が実現するまでへこたれないぞと思っています。

[四丁目でCan蛙] http://d.hatena.ne.jp/cangael/20110702

.....私もそう思います。

高木仁三郎 1995

考えられる事態とは地震と共に津波に襲われた時
地域をを覆うような大火に襲われた時など
さまざまなことがあげられる
そのような事態を想定して
原発の安全や防災対策を論じることは
避けられてきた。


しかし考えうる
あらゆる想定をして
対策を考えていくことが

むしろ冷静で現実的な態度と思われる


薔薇、または陽だまりの猫
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e97a709c9f1aa2be5d10614766eedd93
必見!反原発のカリスマ 高木仁三郎(TV朝日 サンデー・フロントラインYouTube お早めに!
2011-07-03 22:35:45 | 社会
今朝のTV朝日 サンデー・フロントライン
「発掘人物秘話 伝説の扉: 高木仁三郎 市民科学者が貫いたもの」
YouTubeにアップされています。(著作権の関係で削除される可能性もありますので、見逃した方は早めにごらんください。)
http://www.youtube.com/watch?v=3HdO1VWq2vM

高木 仁三郎(たかぎ じんざぶろう、1938年7月18日 - 2000年10月8日)は、日本の物理学者、理学博士(東京大学)。 専門は核化学。群馬県前橋市出身。東京大学理学部化学科卒業。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E4%BB%81%E4%B8%89%E9%83%8E

1995年、『核施設と非常事態 ―― 地震対策の検証を中心に ――』[1] を、「日本物理学会誌」に寄稿。「地震」とともに、津波に襲われた際の「原子力災害」を予見

地震によって長期間外部との連絡や外部からの電力や水の供給が断たれた場合には、大事故に発展」[1] するとして、早急な対策を訴えた。

福島第一原発について、
老朽化により耐震性が劣化している「老朽化原発であり、「廃炉」に向けた議論が必要な時期に来ていると (1995年の時点で) 指摘。 加えて、福島浜通りの「集中立地」についても、「大きな地震が直撃した場合など、どう対処したらよいのか、想像を絶する」と 、その危険に警鐘を鳴らしていた。  (以下は、引用)

『考えられる事態とは、(中略) 地震とともに津波に襲われたとき 』

『原子炉容器や1次冷却材の主配管を直撃するような破損が生じなくても、 給水配管の破断と 緊急炉心冷却系の破壊、非常用ディーゼル発電機の起動失敗といった故障が重なれば、メルトダウンから大量の放射能放出に至るだろう。』


『老朽化原発が大きな地震に襲われると、いわゆる共通要因故障(一つの要因で多くの機器が共倒れする事故)に発展し、冷却材喪失事故などに発展していく可能性は十分ある。』

原発サイトには使用済み核燃料も貯蔵され、(中略) 集中立地が目立つ(福島浜通り福井県若狭、新潟県柏崎、青森県六ヶ所村など)が、どう対処したらよいのか、想像を絶する (中略) これから徹底的に議論し、非常時対策を考えて行くべき。』


『「原発地震に対して大丈夫」という言い方は、上述のような疑問や不確かさに対して、すべてを楽観的に解釈した場合にのみ成り立つもの(中略)。 国や電力事業者は、「原発地震で壊れない」ことを前提にしてしまっているため、そこから先に一歩も進まず、地震時の緊急対策を考えようとしない。』

『行政側(注:通産省)にも事業者側にも原発の安全性を見直して、この大災害(注:阪神大震災)をよい教訓にするという姿勢が少しも見られなかった。』

『「原発は壊れない」建て前になっているため、今のような機会(注:阪神大震災の教訓) を生かして、原発が被災した場合の緊急時体制や老朽化原発対策などを真剣に考えるという姿勢もまったくみられない。』 


『 そのような事態を想定して原発の安全や防災対策を論じることは、「想定不適当」とか「ためにする議論」として避けられてきた。 しかし、(中略) 考えうるあらゆる想定をして対策を考えていくことが、むしろ冷静で現実的な態度と思われる。』

『核施設と非常事態 ―― 地震対策の検証を中心に―― 』 「日本物理学会誌」 Vol.50 No.10, 1995 (全文の閲覧が可能)

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  • その他著作

『知ればなっとく脱原発』(2002年、七つ森書館)共著: 久米三四郎、西尾漠、小林圭二、小出裕章ほか

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