6月11日の東京デモと、「脱原発新宿アルタ前アクション」レポート

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  • 6月11日の東京デモと、「脱原発新宿アルタ前アクション」レポート 東電前行動−園良太

 6月11日の新宿アルタ前広場には、原発の廃止を求めて歴史的な人数が集まった。隔離された公園ではなく街中の広場だったことに意味がある。デモは“示威行為”、主張と行動でインパクトを与える事が本質だ。だから諸外国のデモは何万人もの人が集まり、街を埋め尽くし、交通を止める。日本でいつしか「迷惑」「過激」と思われるようになった行為も、ひとの歴史を作ってきた世界中で当たり前の行為。希望と自由を生み出す行為。

 
 全国100万人アクションのこの日、東京は10か所近くでデモが行われた。新宿中央公園からも「原発やめろデモ!!!!!」が多彩なサウンドカーともに新宿西口から東口を練り歩いた。先頭はデモでおなじみドラムを叩くブロックと、「福島第一原発」と書かれた巨大なドラム缶が人目を引く。そして新宿フォークゲリラ号、D.I.Ypunk号、DANCE Blocといったサウンドカーが続々とやってくる。音の力は飛び入り参加者も激増させ、繁華街の風景を変え、人の底力を引き出しながらゴール場所の新宿アルタ前広場へ流れ込む。そし「6.11」の共同行動を準備した様々な団体が用意したアピールカーから大集会が始まる。車道からはデモ隊が、駅からは各地でデモを終えた人々が次々と合流し、周りを大規模な歩行者が取り囲み、もう手がつけられない。まさに解放区!各地のデモ、東京デモ、新宿デモから次々発言する。長年原発反対を続けてきた団体や、ドイツからのゲストが脱原発は可能だと叫ぶ。そして多彩なミュージシャンが多彩な音で東口全体を盛り上げ続ける。


そして最後に政府への3つの要求項目――

  1. 原発を止めろ、動かすな、新たに作るな」
  2. 「子ども20msvなど全ての被曝許容量の緩和を撤回しろ」
  3. 「再生可能な自然エネルギーに転換しろ」と発表し、

それをアルタの街頭ビジョンの真上にレーザー光線で投射した。


 アルタ前には数えきれない人が集まり、ほぼ全てのテレビ局と新聞社が報道した。若い参加者には「日本でもこんなことができるんだ!」という希望を生み出し、年配者にはかつての風景を思い出させただろう。様々なグループが協力し、時間をかけて準備や宣伝をし、全国全世界で一緒に動き、デモの熱気や創意工夫とつなげれば、できる。原発を止め、この社会を変えるために、さらなる希望とインパクトを作り出していこう。ともに!
 
※全てのレポート、写真、映像、報道は
 ◆レイバーネット: http://www.labornetjp.org/
 ◆「6.11脱原発100万人アクション」:http://nonukes.jp/wordpress/(園良太)