アメリカの金持ち

Mapple2005-12-22



Worst-Ever T-shirt
(今までで最悪のアメリカ政府の意味。ヒラリー・クリントンの大統領選挙支持者用に13ドル95セントで売られている)
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全米で平均サラリートップ10の都市は:
1.サンフランシスコ、オークランドサンノゼベイエリア
2.ワシントン
3.ニューヨーク
4.ボストン
5.シカゴ
6.ダラス
7.ヒューストン
8.アトランタ
9.フィラディルフィア
10.ロスアンジェルス

1番のベイエリアの平均年収は 72,106ドル 約70万円弱。年収1千2百万円以上の人は28.4%。
2番のワシントンは60,080ドルで、年収1千2百万円以上の人は30.4%。
5番目のシカゴは58,811ドル。10番めのロスアンジェルスは 53,463ドル。
全米トップ10都市の平均年収は 59,145ドル。
資料:ワシントン ポスト
http://advertising.washpost.com/the_market/top10/future-hhincome.jsp

これから税金、年金、医療保険が差し引かれる。税金は合衆国(フェデラル)と、州の税金。それに固定資産税等々でまとめて約3分の1前後を差し引いた分が実収入である。

トップのベイエリアでいえば1ヶ月約39万円弱。ここは住まいの値段が高く、3LDKのちょっとまともなマンションを借りるなら月18万から23万円位だし、家を買ってもローンは20万円以上は払うっているのではないか。もちろん、もっと安く住めるし、家も購入した時期や頭金の金額によっても違うが。
教育費は小学校で 月約500ドル位。これが低所得者や失業するとまったくのただになる。<Mappleによる推定概算

これが、全米のトップ100社のCEOや重役たちはどれくくらいとっているのかというと、この中でも、上中下と分かれるが、中間クラスは1億3000万円位にプラス、ボーナスが約2億7千万円位。それにストック アワード、ストック オプションなど、株の支給が更に加算される。
資料:USA TODAY/Money 3-31-2005 Posted
http://www.usatoday.com/money/companies/management/2005-03-30-ceo-pay-2004-cover_x.htm
<以上のドルから円への換算は1ドル=117円前後。大体の額である>

おおざっぱにいうと、こういう人々の利益をまもりながら、国全体の政治を考えるのが共和党。金持ちの利益と一般の国民の利益に格段の差はあっても、それが比例しながら反映するなら、景気も上がり失業率もおさえられる。ところが収入格差のひずみがあちこちに出てくる。

そこで労働者のユニオンなどの団体をバックにしているはずの民主党なら一般大衆の利益を重視しながら政治をすすめてくれると思いきや、民主党も大統領候補クラスの議員は皆大金持ちに属する。ケリーしかり、ヒラリー・クリントンビル・クリントン夫妻しかり。

そしてエドワード・ケネディーもそうだ。彼はケネディー家というアメリカでも屈指の富豪の出身である。今環境問題に力を入れていて、電気、石油の節約を盛んに呼びかけている。自宅の庭に大きな風力発電の風車を設置しているそうである。彼の住む州では美観が損なわれるとしてこの設置は禁止されているが、なぜか彼には許可が降りるようだ。それとも許可を無視してもなんのお咎めもないと言った方がいいかもしれない。

ラジオのトークショーのホストが言っていた。「石油の節約をするなら、彼は自分の自家用飛行機を使うことを止めて、一般の乗合飛行機に乗ったらどうか。その方が風車で電気をおこすよりずっと石油の無駄使いを防げる」と。

エドワード・ケネディーのウエブサイト(http://kennedy.senate.gov/index_high.html) を見たら、ケリーと同じ。「テロから国を守ることはとても大切でしなければならない。イラク戦争は今のやり方ではだめだ。もっと効果的にするべきだ。」と書いてあった。

矛盾している。イラク戦争を始める時は賛成して、その後反対して、次の大統領選挙が近づいた今になったら「もっと効果的にする」という。何をするというのだろうか? 戦争を効果的に進める...ということなのか?

共和党も、民主党も同じ皿の中、つまり金持ちの皿の中でちゃんばらをしているような気がしてならない。いっそクリントンのように何もしないで、オサマ・ビン・ラデンを逃がし、アメリカの不況の元を見過ごし、ホワイトハウスにスパイを採用しても気づかず、女性問題で失脚した方がましなのかもしれない。

ブッシュ大統領イラク戦争を始めないで、そしてハリケーン カトリーナニューオリンズを外れたら、クリントンの尻拭いを黙ってして、経済をたてなおした偉大な大統領と後世よばれたかもしれないが、今となっては「最悪の大統領」のレッテルをはられてしまった。