米国内に不穏なニュース

パキスタン、インドの地震。日本もいつも地震の恐怖から開放されることはないのでほんとうにこれはひとごとではない。被災者のことを思うと胸が痛い。
こちらアメリカでもハリケーンの傷跡がいえたわけではないところに、いろいろと不穏なニュースが流れている。
+
10月9日、ニューヨークの地下鉄が爆破される計画があるという情報イラクの監獄に服役しているテロリストから洩らされたそうだ。Office of Home Land Securityで調査したが裏づけがとれず、ニューヨーク警察に報告したにとどめた。ニューヨーク警察も一応調査したが、やはり重要な情報と位置づけなかった。ところがこの情報がインターネットに流れマスコミが騒いだ結果、ニューヨーク警察は各駅に倍の数の見張りをおくことになった。
+
そして今日が、問題の10月9日である。
今のところ何もおこっていない。どこの国の日付がわからないので、あともう一日警戒しないとならないが、何もなかったら一応この情報に関する限り大丈夫ということになりそうだ。
これについてはもうラジオでもテレビでもいろいろな意見が飛び交っている。警戒が生ぬるすぎるとか、Office of Home Land Securityはまた情報を握りつぶしているとか....。情報をまた秘密にして失敗の原因をこうして作っているとか...。ブッシュは何をしているのか、だから、国境を閉鎖しなければならないのに、もっとしっかりなんとかしろ...とか。
+
もうひとつの事件。オクラホマ大学の優秀な学生が自殺した。それもテロリストのように爆弾を自作して自爆したのだ。しかも、その日はフットボールゲームがあり、たくさんの人が集まるスタジアムのすぐそばで自爆した。
もし彼がスタジアムの中だったら、そうとうたくさんの人がなくなっていたはず。彼はスタジアムの中にはいらずに、または入る前に爆発が起こったので、他に犠牲者はでなかった。
問題はなぜ彼がこんな死にかたをしたのかということと、なぜまた、オクラホマ シティーなのかということが今話題になっている。10年前、1995年4月19日オクラホマ シティーにある連邦政府のビルが爆破され壊滅、たくさんの人々が殺された。この犯人は白人の教育ある人だったが、彼も今回の自殺者もオクラホマ シティーにあるイスラム教の寺院に出入りしていたらしい。この寺院はアルカイダ テロリスト グループと関係をもつとあるレポーターはいっている。そしてこの寺院をとうして「オクラホマ シティー爆発事件」の犯人へ、イラクフセインアルカイダが資金を出していた。真偽の裏づけはまだ公表されてないが、そういううわさがあるということで、自爆テロリストを普通のアメリカ人にさせているのかと驚愕の声が今あがっている。こうなるともう見分けがつかなくなって、テロはいつでもどこでも起こす可能性があるというわけだ。
+
こんな時、アメリカ人はシニカルなジョークをつくるのがうまい。人々の心の片隅にある不安と苛立ちがこんなジョークを作る。今日入ってきたメイル:
+
「世界中のアメリカの軍隊を引き上げて、ひとつひとつの国に充分あやまる。悪かった。もう二度ときません...と。
そしてアメリカの国境は閉鎖してすべての移民はもう受け入れない。メキシコ、中南米、中国にかぎらず、アラブ諸国はもちろん、大量のロシア、旧ロシアからの移民ももう一人も受け入れない。テロリストは年をとっていても留学目的で入国するので、留学生は21歳前の人しか入学させない。しかも勉強のできないものは即刻本国に帰ってもらう。」
+
という内容だった。
アメリカの軍隊がいなくなると困るはずだと信じるのは大国のおごりだ」と怒る人もいるかもしれない。「「アメリカが自分で撒いた種なのだから今さら引き上げるなんて無責任だ」という声もあがるかも知れない。単純に「それは困る」という人もいるかもしれないし、反対に「よかった。これで世界に平和がくる」という人もいるかもしれない
どうなのであろうか? このジョークはアメリカ人以外でも面白いジョークになるのだろうか?