米国の貧しい人々-その2

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よく、言われることだが、アメリカでほんとうに貧しい人には、いろいろとたいへんな恩恵が与えられる。医療費(出産も含む)はすべて「ただ」。親、子供共に教育費は公立ならすべて「ただ」。Food Stanpといって、スーパーマーケットで食料品なら「ただ」。住居は安価。ちょっと不定期に働くだけで充分暮らしていける。
なまじ働いてある一定の収入額に達するとそういう恩恵がもらえなくなるので、ならばなにも一生懸命働かなくてもいいではないか。時々働いて政府の保護を受けたほうがいい。......ということで定職には就かなくなる。親の姿を見ている子供もしかり。親のように定職をもたない人生を選ぶ人が多い。

問題は恩恵を受ける収入限度を少しこえた人たちだ。
夫婦それぞれ2つづつ仕事をもって、計4つの収入でようやく「政府の補助をうけない身分」になったとたん、医療費も払う、教育費も払う。これはたいへん厳しい生活になってしまう。
もう少し収入が増えて、平均収入まで到達しても生活はやはり苦しい。
さらに平均以上であっても、ごっそり税金をもっていかれるので少しよくなったとはいえそれなりに厳しい。
そこで税金をだすより、その税金をもらう側になったほうが遊んでくらせるからいいと逆戻り。それを防ぐためには平均収入以下、生活保護を受ける限度を超えたライン、この間の層をどうするかということを政治家には考えてもらいたい。
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また移民問題だが、今、合法移民のメキシコ人より不法移民のメキシコ人のほうが数が上回ってしまったそうだ。その不法移民の数がさらに貧しい人々の数に加えられる。そしてまた生活保護だ。
彼らの多くはトイレの使い方から教えないとならない。使用したトイレット ペーパーは床やごみ入れに捨てずに水洗トイレに流すこと。トイレの後は手を洗うこと。手を拭いたハンド ペーパーはトイレにも、床にもすてないことこと。ゴミ箱にすてること。トイレは野外でせず、トイレの場所ですること。飲み終わった飲み物のビンや缶を道にすてないこと。どんなに(スペイン語で)教えても実行しない人がなんと多いことか。第一に人の話はあまり聞いていない人が多いから。
でも彼らは温厚でいい人が多いから、なんとなく憎まれずにそのまま居着く。女性は13歳にもなれば化粧をし、安物でも充分流行のおしゃれをし、20歳ともなれば結婚して子供もの2〜3人はもち、そして30台に離婚して再婚。さらにこどもを2人とか.....。その子供はすぐまた結婚して子供を作る。これまた生活保護である。子供は皆アメリカ国籍だからその親は子供をもてば合法的にアメリカに留まれる。メキシコは二重国籍が許されているので、少しお金ができたらいつでもメキシコに帰ればいい。アメリカからは取れるだけ取って、税金は1セントも払わずおさらば出来る。メキシコ政府は貧民の世話をしないですむ。アメリカの税金でやらせればいいことだ。
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アフリカン アメリカンの中で貧しい層となると、これは黒人としてのプライドも高く、血気盛んで、麻薬、拳銃がはびこり、ことが起こると暴動になったりして、これはすぐ人種差別問題に直結して、いくらアフリカン アメリカンのリーダー達が正そうとしても今度は「黒人の味方をしない黒人」ということでアフリカン アメリカンのコミュニティーから批判を受ける。だから中間層の真面目なアフリカン アメリカンは口を閉ざす。
白人、メキシコ系の政治家は平均以下の人々の生活の実態をあまりわかっていない人が多いような気がするが、アフリカン アメリカンの政治家は底辺の人々のことをよく勉強していると思う。理解度は高いのではないか。
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民主党が働く人間の側に立ちたいのなら、弁護士や、富裕層出身の議員ばかり表にたつのではなく(彼らは貧しいひとびとには与えておけばいいとしか考えられないのか? これでは金持ちの政党(?)共和党とかわらないではないか?)平均収入以下の人々の生活の実態に関心を払い、生活保護者に金額的援助だけが必ずしもベストでないことを熟知している人材のバック アップと彼らの意見を表にだす努力をしていただきたい。