「涙あふれた」被災地からお礼 おくるみ送った長崎の主婦らに

6月9日のながさきニュース 長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110609/03.shtml

届いたお礼の手紙と赤ちゃんの写真を手にする小江さん=長崎市

 長崎市内のパッチワーク教室で学んでいる主婦らが5月、東日本大震災被災地に「パッチワークキルトの赤ちゃん用おくるみ」をプレゼント(4月29日付既報)。受け取った福島県の女性(24)から、お礼の手紙とキルトの上でほほ笑む赤ちゃんの写真が7日、教室を主宰する小江孝子さん(55)=長崎市鳴見台2丁目=宅に届いた。

 「原発事故でお産難民が増加」の本紙記事を読んだ教室のメンバーが、被災地の赤ちゃんをパッチワークキルトで包んでやりたいと発案。80人の生徒と小江さんが80センチ四方のキルト83枚を制作し、5月11日に福島県会津若松市社会福祉協議会に送った。

 女性の手紙によると、第1子となる女児が震災の10日前に誕生。実家に里帰りしていたが、原発の20キロ圏内だったため、いわき市に避難して子育てをしているという。キルトに添えられていた励ましのメッセージを読み、涙があふれたことなどを書きつづっている。

 小江さんは「手紙を読んで感激。80人が一針一針頑張ったかいがありました。キルトの上で笑っている赤ちゃんが本当にかわいいですね。やってよかった」と話している。