理念なき政治はダメ (ガンジー)! 理念なき管内閣は社会的罪!!


小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ 2011年5月24日
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2011年5月24日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内 2011年5月24日【火】 京大・小出さんの国会報告


今夜は昨日、参議院の委員会で参考人として、原発について意見を話してきた京大の小出裕章さんにその感想を伺います。
15分ほどの持ち時間の中で、小出さんは、日本の原子力施策の歴史や、これまでの行政の過失などについて、思いを語りました。
この委員会に出席するにあたり、小出さんが何を思い、何を感じてきたか、率直に話を聞きます。
また、この委員会の取材にあたっていたMBS・東京支社の松井宏文記者が、その後の議員の反応などについて報告します。

...(上略)
MC:国会での話に戻りますと、昨日小出先生のお話の中に、ガンジーの言葉というのが出て来ましたよね。
これはどういう思いでお伝えになったのでしょうか。


小出氏:ガンジーが残した言葉というのは、「7つの社会的罪」と言うのですね。
それぞれの政治の場所には、理念のない政治なんていうのはダメだという事をガンジーが残して訳で・・・

MC:理念なき政治はダメだ。

小出氏:それから、所謂私が属しているアカデミズムという所では、人間性のない科学はダメだ、というような事・・・

MC:人間性のない科学・・・

小出氏:残している訳です。
商業の所というか、金儲けの所ですね、東京電力も含めてですけれども、そこは、道徳なき富でしたかね、何かそういうような言葉を残しているから、これまで原子力を進めて来た日本の形というものを、やはり反省して欲しい、という事を思いながら、その事を聞いてもらいました。

MC:原発への警告を早くから続けて来られた、その小出先生の言葉というのは、これまで国には、やはり届いていなかったとお感じだと思うのですが、この長年の思い、これを昨日十分お伝えになれましたですか。

小出氏:私が頂いたのは15分という時間でしたので、もちろん言いたい事が全部言えた訳ではありませんけれども、周到に準備をして下った方々がいた訳ですし、こんな機会は、たぶんもうないかもしれないし、私自身は政治の場所に出るという事はしないようにして来たのですが・・・

MC:それはどうしてですか。

小出氏:もう政治には絶望しました。
MC:絶望しましたか・・・

小出氏:でも、皆さんが私にとにかく政治を動かさなければダメだろう、と言って、さんざんお叱りを受けて来ましたので、
一度は行くしかないと思って行って来た次第です。

平野氏:例えば、今度、事故調査委員会が今日も発足したのですけれども、所謂実務的というか、検証委員会、実際に技術者が検証するという事に、私なんかは、小出先生が本当にふさわしいと思っているのですが、そういう所にもし何か声がかかれば、出掛けられるというお気持ちは、あるのですか。

小出氏:ありません。

平野氏:ないのですか。

(MC失笑)

平野氏:勿体ないというか、何とか生かして欲しいですね。

MC:何で出来るだけ政治と離れていたいのですか。

小出氏:私が少なくとも経験してきた政治というのは、もう全て決まっているのですね。

MC:最初から、結論が決まっている訳ですね。

小出氏:だから、その中に学者が一人どんな発言をしようと、もう国家の根本を変えるような事はもちろん出来ないと、そういう世界の事だったのです。
そういう所に行ってしまえば、国家の根本にただただ従属させられて、協力させられるという、そういう構造がずっと続いて来ましたので、私はそういう所で国家の協力はしない、という事を決めていた訳ですから、そういう所に足を踏み込むのを止めて来ました。

平野氏:ただ、今回の事態というのは、これまでのそういう政治の既成概念というものも、全て変えているというような、現在進行形なのでしょうけれども、そういう事も言えると思うのですけれどもね。

小出氏:マスコミにそれをまずは期待したいと思います。

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