全漁連が東電会長に抗議 原発汚染水の放出で

47NEWS > 共同ニュース 2011/04/06
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 全国漁業協同組合連合会(全漁連)の服部郁弘会長は6日午前、都内の東京電力本店で同社の勝俣恒久会長と会談、福島第1原発事故で放射性物質を含む汚染水を海に放出したことに抗議した。

勝俣会長は汚染水の放出について「心からおわびする」と陳謝し「(今後は二度と流さないという)意志でやっていく」と述べた。

 服部会長が「安全安心な水産物を安定供給しようという全国の漁業者の努力を踏みにじり重大な事故を起こした責任を明確にしてもらいたい」と述べた。これに対して勝俣会長は「真摯に受け止め、最大限の努力をする。国と相談し最大限の補償をしたい」との考えを示した。

 汚染水の放出で周辺の漁業者は魚介類への影響を心配している。全漁連は今後、原発事故による漁業収入の減収などを補償するよう東電に求める構え。さらに東電などに対して原子力発電所すべての停止を求めていく方針だ。

 服部会長は6日午後には、松下忠洋経済産業副大臣とも会談し、政府に対しても抗議する。
2011/04/06 12:46 【共同通信