米経済「偽りの夜明け」に縋る日本

墜ちゆく世界の迷走(4)2010/12/24
米経済「偽りの夜明け」に縋る日本
http://www.fsight.jp/article/6042?ar=1&page=0,0&ar=1
青柳尚志 Aoyagi Takashi ジャーナリスト

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米国一極支配時代のワシントンコンセンサスとは異質な、北京コンセンサスという壁にぶつかり、オバマ政権の中国に対する幻想は幻滅に変わった。


米中2大国つまりG2による指導体制をもくろんだが、2010年に世界第2位の経済大国になった中国は乗って来ない。
それどころか、米欧文明とは異質な行動原理を鮮明にし出した。
(注 1)ビヒモス大陸国家)中国が海洋に進出しようとするなかで、(注 2)リバイアサン(海洋国家)米国との覇権争いが鮮明になりつつある。


 中国がソフトな封じ込めの対象になりつつある今、反対に東アジアのバランス役として日本の持つ意味は米国にとって重くなった。東シナ海を友愛の海にすると語った鳩山由紀夫首相に比べれば、日米同盟の重要性に言及する首相は、オバマ政権には歓迎すべき存在だろう。


日本株は小康を保っている。実は小春日和のような株価は、11月2日に行なわれた米中間選挙での民主党の大敗の余沢なのだ。
選挙後の米国で起こったのは、オバマ政権の中道シフトだ。
つまり、医療制度改革や金融規制改革など急進的とみられた改革路線を軌道修正し、勝利した野党共和党に歩み寄ったのだ。株式市場は反大企業、反ウォール街の路線が修正されることを、率直に喜んだ。


 高所得者に対する減税を含む、いわゆるブッシュ減税を2年間延長すると決めたことは、路線修正の象徴である。
単に減税によって米景気が下支えされるという期待ばかりでなく、経済運営のかじ取りが企業や市場に配慮したものになるとの期待感が、株式相場を押し上げる要因になったのだ。


折から米連邦準備制度理事会FRB)による金融の量的緩和第2弾(QE2)によって、投資マネーは溢れ返っている。こうした資金が蠢動しだしたことで、株価が動き出している。


 マネーは世界中を見渡し、投資機会をうかがっているが、この日本は割安に放置されてきた株式市場の1つである。


機を見るに敏なゴールドマン・サックスは 12月1日に発表した11年の投資指南のなかで、米国のライバル中国の人民元には上昇の見通しを示す一方で、同盟国である日本の株を有望投資先の1つに挙げた。


目標水準は日経平均株価で1万2000円、年間で20%の値上がり益が見込まれるという。この笛の音を聞いて、師走の投資家は日本株買いに走った。


 とはいえ、経済政策の軸がふらつき、外交・安保政策が迷走し、政権の明日をも知れぬ国の株式が、何もしないで上昇し続けるなどということはおよそ考えにくい。
菅政権の退陣と解散・総選挙で、小沢勢力を排除した安定的な大連立が成立するとでも、先読みしているのだろうか。
初夢? 
まさか。
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(注 1) ビヒモス (= 中国 !!?!)

読みの違いから、「ベヒーモス」「ベヘモト」「ビヒーモス(ビヒモス)」「ベエマス」「バハムート」など、多様に表記されることもある。
ベヒモス(behemoth)は、旧約聖書に登場する陸の怪物(怪獣)。語源は一説に「動物」と言う意味のヘブライ語 behamah の複数形から。悪魔と見られることもある。
旧約聖書(『ヨブ記』など)で、陸に住む巨大な怪物として記述されている。

神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られ海に住むレヴィアタンリヴァイアサン)と二頭一対を成すとされている。空に住むジズを合わせて三頭一対とされることもある。レヴィアタンが最強の生物と記されるのに対し、ベヒモスは神の傑作と記され、完璧な獣とされる(詳しくは後述)。世界の終末には、レヴィアタン(及びジズ)と共に、食べ物として供されることになっている。


ヨブ記』によれば、ベヒモスは、杉のような尾と銅管や鉄の棒のような骨、そして巨大な腹を持った草食の獣で、日に千の山に生える草を食べるほどの食欲を持つとされる。しかし、性格は温厚なもので、全ての獣はベヒモスを慕ったという。その姿は一般には、カバもしくはサイに似た獣で描かれることが多い。


レヴィアタンとは、海と陸以外にも雌と雄の一対の関係でとらえられることもある。また、本来はレヴィアタンと同様に海に住んでいたが、共に巨大すぎるために海が溢れ、片方が陸に住むようになったとも言われる。転じて水陸両生の獣と見られることもあり、川が氾濫しても平気だといわれる。
Wikipedia ベヒモスより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%92%E3%83%A2%E3%82%B9

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(注 2)リバイアサン (= 米国 !!?!)

レヴィアタン(Leviathan, 英語読みリヴァイアサン)は、旧約聖書に登場する海の怪物(怪獣)。語源は一説に「ねじれた」「渦を巻いた」という意味のヘブライ語liwjatanから。悪魔と見られることもある。上記から名づけられた、1300万年前に生息していたマッコウクジラの仲間であるリヴァイアサン・メルビレイ(Leviathan melvillei)のこと。
旧約聖書(『ヨブ記』『詩篇』『ヨナ書』など)で、海中に住む巨大な怪物として記述されている。


神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られたベヒモスと二頭一対(ジズも含めれば三頭一対)を成すとされている(レヴィアタンが海、ベヒモスが陸、ジズが空を意味する)。

ヨブ記』によれば、レヴィアタンはその巨大さゆえ海を泳ぐときには波が逆巻くほどで、口から炎を、鼻から煙を吹く。(中略)
その性質は凶暴そのもので冷酷無情。


この海の怪物はぎらぎらと光る目で獲物を探しながら海面を泳いでいるらしい。本来はつがいで存在していたが、あまりにも危険なために繁殖せぬよう、雄は殺されてしまい雌だけしかいない。その代わり、残った雌は不死身にされている。(中略)
七つの大罪では、嫉妬を司る悪魔とされている。また、嫉妬は動物で表された場合は蛇となり、レヴィアタンが海蛇として描かれる場合の外観と一致する。


Wikipedia レヴィアタンより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%B3