中国は今後「影の大国」へ、本質的にはアメリカとは衝突せず

シンガポール


Record China 10月14日(木)22時7分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101014-00000025-rcdc-cn

中国は今後「影の大国」へ、本質的にはアメリカとは衝突せず―シンガポール


7日、シンガポールは「中国は新たなタイプの超大国となるか」と題した記事を掲載。


中国の発展は新たな文化や価値をもたらすものではなく、
アメリカ主導の秩序とは衝突することはないと指摘した。


2010年10月12日、環球時報によると、シンガポールの英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは7日、「中国は新たなタイプの超大国となるか」と題した記事を掲載。
中国は内外に難題や矛盾を抱えるが、21世紀には世界を主導する超大国になると指摘した。


中国が過去のソ連アメリカのような超大国になることはないだろう。
アメリカに取って代わることはなく、「影の超大国」として世界を主導するとみられる。
というのも、中国やインドの台頭は欧米が主導してきた政治経済秩序を受け継ぐのみであり、
新たな政治文化や価値体系を形成する可能性は極めて低いからだ。


15世紀以来、歴史家や国際問題研究家は「経済発展が政治の進展をもたらし、さらに軍事的征服と文化の伝播をもたらす」というモデルを当てはめる傾向がある。
しかし、実際は15世紀のイギリスは海軍によって世界を征服したのではなく、
蒸気機関などの開発によって起きた産業革命によって世界を制覇した。
同様に、戦後のアメリは情報産業や空間技術がもたらした新技術革命によってその地位を確固とした。


つまり、現在の中国の発展は、15世紀のイギリスや戦後のアメリカとは異なる。
中国やインドの発展は経済発展に基づくのみであり、
価値や文化を新たに創造しているわけではないからだ。


こうしたことから、中国はアメリカ主導の現在の国際秩序とは本質的には対立するものではないと記事は指摘している。
(翻訳・編集/小坂)


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