沖縄で「検察に不信感」


不起訴一転 横領で起訴 那覇地検沖縄支部 告訴人「検察に不信感」 沖縄タイムス 2010年7月15日


 勤めていた宜野湾市内の会社から約1億円を着服したとして、当時、同社の経理担当を務めていた男(82)が業務上横領の容疑で同社から告訴され、
那覇地検沖縄支部いったんは不起訴とした2人を同罪で起訴していたことが14日、分かった。
同地検から告訴人らに処分結果を通知する文書が送付されていた。起訴は6月25日付。


 処分通知書によると、男は2005年6〜7月にかけ、自らが役員を務める別会社の運転資金にするため、被害会社の経理担当だった女と共謀の上、2回にわたって350万円を着服したとされる。
女については03〜05年7月にかけ、同様の目的で9回にわたり、2700万円を着服したとされる。


 同地検が今年1月、2人を不起訴としたことから、告訴人らは那覇検察審査会に不服を申し立てていた。同審査会は地検の起訴を受け、今月9日に審査を打ち切った。


 被害を訴え、告訴した会社代表の男性は
「起訴が遅れたため、時効になった部分多額にあり、残念。


当初の不起訴や今回の起訴について、具体的な理由も明かされず
検察官の対応に不信感を抱いている」と話した。