鈴木 宗男さん 永年在職表彰、 心からおめでとう !! と申し上げたい。

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2010年8月4日(水)

鈴 木 宗 男
 12時15分から衆議院本会議が開かれ、永年在職表彰を受ける。
 思い返せば、昭和58年12月19日の第37回衆議院議員総選挙で初当選して以来の在職25年である。
 この間、平成15年11月の選挙は、胃ガンが見つかり、手術を優先し、出馬しなかった。そして平成17年8月18日、新党大地を立ち上げ、国政にカムバックできた。


 本会議場で謝辞を述べながら、奇跡の当選と言われた、あの厳しかった最初の選挙、二度目の奇跡の復活と言われた平成17年9月の選挙を想い出し、この間私を支えて下さった心ある多くの皆様を想い出し、万感胸に迫るものがあった。特に亡くなられたかけがえのない方々が脳裏をかすめ、ただただ感謝の気持ちで一杯になった。
 波瀾万丈というより、天国と地獄をみた私である。そんな私を最初から、そして今も応援して下さる方々は、神様、仏様である。
 改めて、心から、心からお礼申し上げたい。


 一回目に当選した時は、「二回目は大丈夫だろうか」と心配し、二回目の時は三回目を心配したものである。三回連続当選して先が見えてきたものだ。
 それから順調な歩みを続けたが、足をすくわれてしまった。
 しかし今、私は心ある多くの方のご支援で、国政の第一線で働く機会に恵まれている。


―宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える―


 私は自然体で、与えられた環境で精一杯、国民の目線に立って汗をかいて行くのみである。
 本日本会議で述べた謝辞を全文掲載し、後援会の皆さんに心からのお礼と感謝にしたい。


 私は今、最高裁判所に上告中の刑事被告人の身です。しかし、必ず真実が明らかになると確信しております。


 ただ、永年在職表彰のお話を伺った時、私の心の中で二つの声が交錯しました。
 一つは、「あなたは刑事被告人だ。このような場で表彰を受けることは自粛した方がいい」という声です。
もう一つは、「このことはあなたの個人的信条の話ではない。国会議員は国民によって選ばれた、国民の代表である。二十五年間、民意を体現してきたあなたの役割に対して表彰がなされるのであるから、ここは淡々と受けるべきだ」という声です。

 この二つの声とあわせて、私が今日あるのは、昭和五十八年十二月の初当選以来、いついかなる時でも私を支えて下さった、松山千春さんはじめかけがえのない後援者、秘書はじめ事務所スタッフ、家族、友人のおかげであるということを考えた時、政治家・鈴木宗男として、職業的良心に基づき、受けさせて戴くという結論に至りました。
 改めて、この機会を与えてくださった皆様方に、心から感謝申し上げます。
 この場をお借りして、私の率直な思いを述べさせて戴きます。


 

今日本は、国家統合並びに民主主義の危機に直面しております。ここで私たちは、何よりも過去の歴史を振り返るべきです。


 昭和五年以降、我が国は急速に破滅への坂を転げ落ちていきました。その原因は、当時最大のエリートであった軍事官僚の独りよがりの正義感、現実から遊離した情勢認識でした。


 今、一部官僚により、それが繰り返されています。外交面でも、日本は国際社会の中で孤立し始めております。

 私は北方領土問題の解決に向け、政治生命を賭けて取り組み、国益に即した活動をしてきたと自負するものです。しかし、一部の外務官僚の情報操作と、それと手を握った検察官僚によって失脚させられました。
 しかし、国民が私をもう一度この席に送り出してくれました。私の北方領土返還への取り組みを、民意が正しく理解してくれたのです。


 私は北方領土問題とともに、竹島問題や沖縄の米軍基地問題アイヌ民族の権利確立の問題の解決に努力して参りました。
 それはまさに、日本国家を維持し、強化したいと考えていたからなのです。


 取調べの可視化に取り組んでいるのも、検察官僚の小さな出世欲のために、密室における誘導や誤導、取引が常態化している病的な現状を、何としても矯正しなくてはならないと考えるからなのです。
 このことが実現されない限り、我が国の民主主義が根底から崩されるという危機を、自分自身の体験をふまえ、痛切に感じております。


 冤罪はあってはなりません。権力による国策捜査も、断じてあってはなりません。
 同僚議員の皆さん、時代のけじめをつけることは、国策捜査によって行うのではなく、国民によって選ばれた我々国会議員が、政治主導によって行うべきではないでしょうか。
 我々国会議員も、党派的な問題、個人的な野心といった、本質から外れ、重要でない問題に、エネルギーを注ぎすぎている現状を改めなくてはなりません。


 我々がこうしている間に、政治が民意から離れていくのです。そして、国家が弱っていくのです。
 私は国民の英知を信じます。国民の声に耳を傾け、国民とともに進んでいくことにより、日本は現在の危機から脱出できると確信しています。


 最後に今一度、至らぬ私をいつも親身になって支えて下さった、松山千春さんはじめかけがえのない選挙区並びに全国の後援会の皆様、秘書はじめ事務所スタッフ、そして特に我が妻、息子、我が娘に心から感謝申し上げ、謝辞といたします。


◎ 本日提出した質問主意書4件
・ №12 北方領土への邦人の入域のあり方を見直さないとした内閣官房長官の発言に関する質問主意書
・ №13 2010年5月28日の日米安全保障協議委員会における普天間飛行場移設問題に係る日米共同発表の正文のあり方等に関する質問主意書
・ №14 タイで日本人カメラマンが銃撃された件についての外務省の対応等に関する質問主意書
・ №15 外務省の褒賞制度である川口賞に関する質問主意書

質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ