多面的な人種問題

となりの家に夜中まで若者がごろごろ集まって、大きな音楽をたててお酒を飲んだりしたら・・・ゴミは所かまわず捨てて、家の前にいつもたむろして通る人をじろじろみて噂をされたりしたら・・・、いつも泥棒に入られて物を盗まれたりしたら・・・・やはりそこの地区から安全な地区に引っ越すでしょう。


もともと家賃が安いからということなのですが・・・問題点は。
でもそこに住む住民の行動によって更に悪化することは現実に多々あります。
低所得のアフリカン・アメリカンが多くすむ土地、低所得や不法移民のヒスパニックが多く住む土地とレッテルが張られて、土地の価値は更に下がる。


今やこういうことが人種偏見の大きな原因の一つになっていると思います。白人や、日本人、お金持ちの中国人、ユダヤ社会、そしてかの誇り高い大金持ちのアラブ人が、閉鎖的な壁を取り払うこともももちろん必要ですが、反対に低所得のヒスパニックやアフリカン アメリカンの人々もコミュニティーの風紀を高める努力をもっとして、他人種への閉鎖感覚をとる必要があると思います。
アフリカン アメリカンはすばらしいリーダーが沢山いてこういうことを若者に随分よびかけていますが、若者はちゃんと聞いているのでしょうか? 今や、アフリカン アメリカンは、音楽、ファッションなどアメリカ文化の発信者だから、ちょっと特別意識をもっているのかな〜と時々思います。ママのいうこと聞け〜!といいたくなります。


ヒスパニックになると早婚で何度も結婚するし、子供もたくさん。親も親なら子も子だし、問題はまた別次元。


かつてはアメリカ文化はメルティング ポットと言われてましたが、ここ10年はキルトと言われています。
「メルティング ポット=おじや」も主体はコメです。主体はあくまでも白人文化で、あとは皆溶かされて混ぜられた。これって溶かされて混ぜられた側にとってはけっこう不愉快なものです。特に自分の文化をしっかり持っている人種には。
これは違うということでそれぞれの文化を変形させずに、集めてひとつの図案をつくるというキルトの考えにかわりつつあります。


人種偏見も今多面的になっているのではないでしょうか。
一元的に一つの種族が他の種族を差別するという時代ではないことは事実だと思います。人数の多いところが勝ちぐみになるのでしょうが、
もし、ヒスパニックが最大多数になったら、
もし、アラブ移民が最大多数になったら、
彼等は同胞と、非同胞を明らかにはっきり分けているから、これは今とはまったく違う人種問題がおこる可能性が強いと思います。