大統領候補、ボーリングで決める!?

ペンシルバニア周辺に遊説中のオバマ議員。ボーリング場に立ち寄って人々と歓談し、自身もボーリングにトライした。
投げかたを教わって位置についた。転がす。
ところがボールはガーターに入って得点とならず、
自身も周りも笑っていた。
ガーターを転がる瞬間がどこのテレビ局でも一日中流れていた。


これを受けて、ヒラリー・クリントン議員は4月1日のスピーチで「大統領候補は、ボーリングで決めたりして・・オバマ・キャンペーンはガーターに落ちて外れる時・・」とジョークをとばした。
it was time for the Obama campaign “to get out of the gutter. For all the pins to be counted…
「get out of the gutter」と、リズミカルにジョークにした所は「お座布団3枚」だった。


エイプリル・フールのジョークとして言ったのだが、ヒラリーも開き直って、悪口戦術をやめればいいとこある・・な〜んてささやきが巷で流れています。


オバマ議員はこの時の遊説では、酪農の農家をたずねて、牛小屋の中で餌の説明を受けたり、工事現場のワーカーと話したり。ファミリー・レストランで昼食をとったり・・・。
プレスの人たちにもテーブルにすわるように手を挙げて合図したり、とってもフレンドリー。なにしろ彼の自然な心配りに見ていて心が和む。
普通の政治家が職場を訪ねるより、もう一歩ふみこんだ現場中の現場に足を踏み入れたという印象だった。


ただし白のワイシャツにネクタイで、この格好がふさわしいかどうかニュースキャスターは議論していた。
(どっちでもいいじゃない・・・ね!)


日本のニュースなどを読むと、彼の人気にいろいろと解釈がなされているけど、そういう真相心理もあるかもしれない。
白人からの人気は、人種差別してきた白人の罪隠し・・・とかいう意見もあった。
でもそういうふうに考える人の中にこそ、人種偏見の根っこが根強くあるのではないか? 「黒人なのに何故?」という偏見・・
或いは「人種差別してきた白人の心の奥には人種偏見が根強くあるはずだ」という白人全部への偏見とかね。


ブラック・パワーのムーブメントの後半、黒人で全米のアイドル・ヒーローとなったマイケル・ジャクソン。あれは70年台のこと。
あれからかれこれ3〜40年。人々の気持ちは確実に変ってきている。


あいかわらず過去に取り付いているのは黒人社会の方が比率は大きいかもしれない。オバマはそれも含めて、過去は過去、今こそ切り替えて「Change」しようと言っているし、それはどの人種にも当てはまることだ。


オバマの人気は単純にオバマ人間性の魅力が大きな比重をしめていると思う。彼がそばに来たら、「Hi」と肩を組み合ってしまうような親しい雰囲気があるもん。ガッツがあるし頭もいいし。貧しい生活も豊かな生活も両方体験している。