オフ ロードのすごい奴、GMのハンマーH1最後の生産で幻の車に!?

Mapple2006-05-13

オフ・ロード用ワゴン車、もともと砂漠地帯も走れる軍用に作られたハンマーH1、今年を最後に生産中止
GM: End of Production Line for Hummer H1
FOXNEWS.COM、May 12, 2006

砂漠を走る軍用車が2000年にGMより一般に売り出されて、アーノルド・シュワルツェネッガー知事始めハリウッド族に愛用された。普通車と比べて横幅がかなりあり、単価もかなり高いことから台数も少なく、走ればかなり人目を引く車で若者のあこがれの車である。

ジェネラル モータース社では金曜日にH1は2006年を最後に生産を中止すると発表した。新発売の1992年より約12,000台が市場にでた。2006年のH1の生産は来月から始まるそうだ。ハンマーの名とDNA(!?)は残しているが、もっと普通車に近い形のハンマーH2,H3に力をいれるようだ。

2004年のH1は$106,000。そして2006年の最後のH1は「H1アルファ」と名づけられ$130,000 から $140,000と日本円で1500万円位になるそうだ。前の座席に3人は座れるほどの幅があるから、普通の家のガレージには入らない。ほんとうにお金をもっている人しか維持もできない。

ところがこの車は燃費がかかり、1ガロン、10マイルしか走らない。普通はいくら燃費が悪くても15マイルから始まり、日本車だったら、20マイル、30マイルと走るのだが。つまりガソリン代が2倍から3倍かかる。ただし、この車を持つ人はガソリン代にいちいち目を光らせる必要のない人々だが、要はガソリンを無駄に消費しているわけで環境問題に取り組む人々からやり玉に挙げられている。

今こちらのガソリンはガロン3ドルを超え、カリフォルニアでは3ドル30ー50セント位にまで上がっている。そこでホンダ、トヨタハイブリッドカーが更に市場では脚光を浴びている。計算すると、ハイブリッドカーだとガソリン代が年1000ドルも節約できると先日のニュースでレポートされていた。

GMではトウモロコシの油で走る車を宣伝している。ガソリンを入れるキャップをトウモロコシ色、つまり黄色にして中西部に600個所位のイェロー・キャップ専用ののガソリンスタンドが用意されているとか。これは結局燃費が悪いのでハイブリッドカーには太刀打ちできないそうだ。

ということでこのハンマーH1はいづれ車のマニアの間で「幻の車」として大変価値が出る時がくるかもしれない。金持ちしか買えない車。買い替えるからといって売る必要もない人達は広大な庭にH1を持っておくことも、たやすいことだ。時期がきたら「幻の車」として高い値段で売ればいい。こうして金持ちはますます金持ちになっていく。