「対米自立」小沢一郎への総攻撃は、在日米軍による植民地的支配の屈辱を受け入れ肯定してしまっている人たちの憎悪だ。


山崎行太郎氏は: "「小沢事件」が暴露した問題で忘れてはならない、より深刻な問題は、「マスコミの暴走」と「マスコミの狂気」という問題だったと言っていい。何故、日本のマスコミは、小沢事件報道で暴走したのか。何故、マスコミは、小沢事件報道にあたって狂気の捏造報道や扇情的な中傷報道を繰り返すのか、という問題である。"...と問題を提起した。そして 進駐軍、米CIAの幻影から抜け出せない官僚組織、マスコミ、自民党・・・のトラウマ" .....と!!!
そのトラウマから逃げ出せない、屈辱を受け入れてしまっている人たちの卑屈な心への開き直りの憎悪だと私も想像した。そう推測するとバランスを崩した報道を発しアンバランスな報道に流される日本の状態が理解できる。きちんとした分析なくして 今の日本の報道姿勢は到底理解不能なカオスである。(Mapple)


文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
"TBS記者とは「ニュース23」のキャスター松原耕二だった・・・。「小沢一郎暗黒裁判」後に行われた小沢記者会見で、「国会で出て説明しないのか?」と質問して、小沢一郎に「もっと勉強してら質問しろ」と恫喝された上に、当時の記者会見ルール無視の質問だったことが暴露され、大恥をかいたTBS記者とは、「ニュース23」のキャスター松原耕二だったらしい。"より抜粋 転載
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20111010/1318238996

転載....
(前略)....しかし、米軍は、日本のメディアを放置したままでは、日本占領がうまく行かないことを憂慮して、日本の新聞社、通信社などに発行停止や業務停止を命じ、それ以後再開されたとしても、米占領軍による厳しい検閲が行われることになった。戦後、言論表現が自由になったというのは、米軍が許した範囲での自由、つまり米軍の検閲を経た後の自由であった。


しかるに、日本のマスコミは、戦後、一貫して言論表現の自由謳歌してきたかのように、自己も国民も欺いてきた。日本のマスコミは、戦後の米軍GHQの占領体制の補完装置として出発したという事実を隠蔽し、国民をだまし続けてきた。米国からの自立、在日米軍の撤退を模索する政治家・小沢一郎を激しく攻撃する日本のマスコミは、今、マスコミ自体が、米軍占領体制から抜け出ていないことを証明している。


むろん、彼等、日本のマスコミの面々が、米CIAの情報統制下、情報管理下にあるということではない。かつて、GHQ、米CIAの情報統制下、情報管理下にあって、恐怖と共に利益を貪ってきたという記憶が内面化し、一種のトラウマとなり、彼らの思考や行動を無意識のうちに拘束しているということである。


江藤淳が、『閉ざされた言語空間』で明らかにしたのは、そのことであった。つまり、日本のマスコミは、それは記者クラブの面々だけではなくフリージャーナリストをも含めて、「アメリカ的なもの」と正面対決することに恐怖心を抱いているということである。その恐怖心の反動が、「東アジアの米軍は第七艦隊で充分だ・・・」と、「対米自立」を模索する国民政治家・小沢一郎への総攻撃となっているのだろう。


彼らは、自分たちもそうやりたいが、どうしても出来ないようなことを堂々とやり遂げようとする剛腕政治家に憎悪を感じるのだ。それは、自民党議員や保守思想家たちにも言えることだろう。愛国だ、保守だ、伝統だと言いながら、独立も果たせず、在日米軍という侵略軍による植民地的他国支配の屈辱を受け入れることを肯定してしまっている人たちである。


対米自立を模索する小沢一郎こそ保守・愛国派ではないのか。その保守・愛国派の国民政治家を、座間に駐留する在日米軍司令部の指令のもとに、米軍が戦時物資の隠匿事件摘発のために創設したという後ろ暗い誕生秘話を持つ東京地検特捜部を筆頭に、進駐軍の幻影から抜け出せない官僚組織、マスコミ、自民党・・・の面々が、寄ってたかって総攻撃しているのであるから、歴史と言うものは皮肉なものである。


真の売国奴は誰か。分かりきっているだろう。江藤淳に『日米戦争は終わっていない』という著書があるが、まさにその通りと言うことだろう。(続く)
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20111010/1318238996

  • 閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)


作者: 江藤淳
出版社/メーカー: 文藝春秋

  • 新版 日米戦争は終わっていない―宿命の対決 その現在、過去、未来

作者: 江藤淳
出版社/メーカー: ネスコ

作者: 山崎行太郎
出版社/メーカー: 彩流社