5/2「子ども年20ミリシーベルト基準の撤回を求める政府交渉」に一般参加しての感想

たんぽぽ舎 転送歓迎 (5月2日)

現在福島の小中学校では3.8μSv/hの基準で屋外活動が制限されます。放射線管理区域の基準は0.6μSv/hですから、実に6倍以上の高い数
値になります。

放射線管理区域では、放射線の危険の為に18歳未満の労働は認められていません。
ところが、保育所を管轄する厚生労働省放射線管理区域よりも高い被ばくをする保育所でも子どもを遊ばせても良いという態度なのです。なんということでしょうか。

しかも「放射線管理区域で子どもが遊んでも良いというのですか?」という問いには「ダメです」と答えるのに、「放射線管理区域と同等の被曝をする場所で子どもが遊んでも良いのか?」という問いには厚労省の担当者は答えることが出来ません。

 この数値は24時間365日いると、33mSvの被ばくになります。
地面からの放射線が主ですから、幼児であったり、寝転がったらもっと高い線量になります。

学校の屋外活動の基準は文部科学省が策定したそうです。しかも文科省原子力安全委員会から容認されていると言いますが、原子力安全委員会では議事録も残っていないそうです。

 4/19に原子力安全委員会に助言要請があり、原子力安全委員会では「年に20mSvの被ばくは容認できない」という見解にもかかわらず、文部科学省は3.8μSv/hという高い線量を容認されたという怪です。

 ICRPの勧告では「合理的に達成可能な限り低く維持する」という文言があります。文科省では低減努力はなにもしません。いや、しないどころか、自治体が独自に除染をしようとすると、「やる必要は無い」と答えます。むしろ被曝を不合理に高く維持することをしています。

 国関係の「専門家」には20mSv/年を安全という人はいなくなりました。なのに何故か線量率の基準だけが変わりません。

計画的避難地域の設定も20mSv/年です。大きな声を上げて撤回させましょう。(Sさん)
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