16日、福島県内の不安は極限「このままでは見殺しだ」


不満と恐怖地元限界 物資ストップ「見殺しに等しい」河北新報 3月17日(木)6時13分

 「このままでは見殺しだ」。東京電力福島第1原発福島県大熊町双葉町)で続く空前の危機に16日、福島県内の不安は極限に近づいた。屋内退避の指示が出た原発から30キロ圏内の自治体は極端な物資不足に陥った。

自治体関係者らは「物流が止まった」「まるでゴーストタウンだ」と支援態勢に不満と怒りをぶつける。
巨大津波に続き、迫る恐怖。
放射性物質から逃れようとする人は、列島を横断して日本海側などへと向かった。(福島総局)

......「住民に家にこもっていろというのは見殺しに等しい。国が命を守るというのは空文句だ」と桜井市長。「国や県は現地に足を踏み入れ、惨状を目の当たりにしたらどうか」と痛烈に批判した。

冨塚市長は「国は原発が爆発したら何キロまでが危険かを明確に示し、危ないのなら受け入れ先を調整すべきだ。このままご飯がもらえないと、ここにいる人は死んでしまう」と訴える。