メア日本部長発言では、米国の本音が赤裸々に...ウィキリークスみたい...!?!


沖縄タイムス [解説]米国の本音が赤裸々に 2011年3月8日 09時25分
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-08_15159/

(転載)
 沖縄タイムスが入手したメア米国務省日本部長の発言録では、日米安全保障体制に関する米国自身の本音と建前が赤裸々に語られている。

 従来日米両政府とも、沖縄など国内各地に駐留する米軍は、日本防衛のみならず「東アジア安定の公共財」(前原誠司前外相)の役割があると強調してきた。

 しかし、メア氏の発言を矛盾なく理解するなら、日本が攻撃を受けた場合はともかく、日本国内の基地で日常的に米軍が行っている活動は「米国の利益を増進するため」であり、「公共財」との美名で言い表せるものではない。「米国の利益となるアジアの不安定」もあり得るからだ。

 アーミテージ元国務副長官ら米国の知日派は、憲法9条の制約は理解しているが集団的自衛権の行使は現憲法下でも可能だ、などと指摘してきた。

 こうしたアイデアをメア氏発言の延長線上で解釈すると、9条維持で米軍駐留は確保され、自衛隊を必要に応じて米軍のサポートにも使える、実に米国の国益にかなった提案と言うことになる。だがそれによって得られる日本の国益とは何なのか。

 日米両政府間では「同盟深化」の協議が続いている。だがお互いが本音と建前を使い分けていては「同盟」も「深化」も成り立たない。日本政府はまずメア氏の発言について、事実と真意をただすところから始めるべきだろう。(政経部・前田高敬)