漁民ら船長釈放批判「こんな船がうちの水域に入って来たら大変だ」


尖閣沖ビデオ流出 漁民ら船長釈放批判 
石垣保安部で調査開始2010年11月6日
琉球新報】2010年11月6日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-169754-storytopic-1.html



 【石垣】「中国漁船がわざとぶつかったのは明らか」「釈放は間違っていた」。尖閣諸島沖で9月に起きた中国漁船と石垣海上保安部の巡視船の衝突事件。政府が「非公開」としていた「尖閣ビデオ」がインターネットに流出した5日、映像を見た石垣市の漁師や関係者らはその衝撃にこれまで以上に不安を募らせ、船長を釈放した那覇地検や非公開としてきた政府の対応に不満の声が上がった。


 石垣海上保安部では5日未明から幹部らが対応に追われた。午前10時すぎには東京の海上保安庁職員2人がビデオ管理状況を調査するため石垣入り。午後3時ごろにも東京から職員1人、那覇から4人が石垣に到着し、深夜になっても調査が続いた。
 石垣市内の漁業関係者らはテレビやインターネットで繰り返し映像を見たといい、事件の様子に衝撃を受けている。


 「こんな船がうちの水域に入って来たら大変だ」。
映像を見た八重山漁協の上原亀一組合長は絶句した
「『よなくに』には間違いなく故意に当てた。
これだけの証拠があるのに何で釈放したのか」と首をかしげる
石垣市漁師、比嘉幸秀さん(49)は「確信犯だ。釈放するような弱腰だと今後、中国も台湾も強気に出てくる」と政府の対応に疑問を呈した。


 同じく漁師の仲田吉一さん(47)は「自分の船の戦闘能力を把握して衝突している。うちは約5トン。中国漁船は今回の船(166トン)やそれ以上だから太刀打ちできない」と危機感を募らせた。


 中山義隆石垣市は「衝突は明らかに故意。
船長の処分保留での釈放は間違いではなかったのか
このままだと尖閣海域は無法地帯になる。
政府には映像の全面公開を書面で求める」と強い口調で語った。


石垣市議会の伊良皆高信議長は「映像を見る限り、公開しなかった理由が見当たらない。
政府の情報管理や危機管理能力のなさが露呈した」と厳しく批判した。
.............................................................
.............................................................

===============================================================

  • 尖閣ビデオ流出 海保激励の声も「罪問われるのおかしい」 


琉球新報】2010/11/07 09:51
http://www.47news.jp/localnews/okinawa/2010/11/post_20101107110201.html


 【石垣】尖閣諸島沖の衝突事件の様子がインターネットの動画投稿サイトに流出した問題で石垣海上保安部が集中的に調査される一方で、市民からは同海保を激励する電話が寄せられるなど、映像流出を歓迎する声も聞かれた。 


石垣海上保安部によると、6日夜までに寄せられた激励の電話は2件。5日午後の電話では中年ぐらいの男性が「ビデオを見ました。よく守ってくれてありがとう。これからも応援するので頑張って。もし(流出の犯人が)海保の職員だったら守ってくれ」と語ったという。


============================================================