民主党代表選へ向けての「小沢一郎総決起集会」での小沢前幹事長の挨拶 [国民の生活が第一]

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本日おこなわれた、民主党代表選へ向けての「小沢一郎総決起集会」での小沢前幹事長の挨拶を"ノーカット"で配信します。


会場には多数のマスコミが多数詰めかけたほか、羽田孜元首相、輿石東参議院議員会長のほか、平野博文官房長官海江田万里氏など、小沢氏を支持する議員が集った。

挨拶の内容は以下のとおりです。

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今日(9月1日)から、「明日の民主党のリーダー」そして「明日の日本のリーダー」を決める代表選挙が始まりまった。今日集まった仲間の皆さん、そして多くの友人や全国からのご支援の声に支えられ、身の程をわきまえず出馬を決意した。


ここに至るまでに、多くの方々が「決意しろ」というお話を頂くたびに、日本の代表としてこの選挙に出るべきかどうか、自分の胸に何度か問いかけて熟慮をしてきた。


今日の政治的、危機的な状況にあって、それを乗り越えていく、という期待を込めてみなさんは民主党に政権を委ねたのだと思う。一員として国民のみなさんに訴えてきた。それを考えたとき、その使命や責任を果たさずに「ここから逃げようとするのか!? 逃げていいのか?」と自問した。微力であり、不肖ながら、そういい続けてきた以上、自身が先頭に立って、国民の期待と責任を負わなければならない、という思いで立候補を決意した。


民由合併ののち、前原代表の後を引き継いで民主党代表になった。まず直面したのは千葉7区の補選で、太田和美君の選挙戦だった。非常に厳しい状況だったが、「みんなで力を合わせれば必ず勝てる」と、本人を中心に努力し、勝利した。


参院の選挙、そして昨年の衆院選で、私ども、特に私は先頭にたって「政治とは国民の生活を守ることだ」という理念のなかから、「国民の生活が第一。」を掲げて選挙戦を戦った。その理想を実現するため、国民にいろいろな約束をした。


基本的に官僚に全てのことを丸投げしていた行政を、国民の代表たる政治家の手に、つまり国民主導に戻そう、ということだった。それができて初めて、国民の生活第一の政治ができる、ということだった。

そういう意味で、国民の皆さんに約束したことを一つひとつ、着実に実現していく責任がある。私は昨年の総選挙に戻り、政権運営の任に、政権与党として頑張らないといけないと考えている。


鳩山前内閣に引き続いて、菅内閣も一生懸命にしていることだろうと思う。そのことはお互いに認識しつつ、与党一致で協力しなければならないのは当然だ。


しかし、あの選挙のとき国民から寄せられた期待が、今日の政治を行っていく中で、少しずつその期待感が希薄になっているように感じてならない。


私も長い間、自民党の政権中枢で毎年のように予算編成をやっていたが、結局は強大で膨大な数と力を誇る官僚組織の前に今日なかなか我々が約束した理想を貫くことは難しい現状が国民の皆様に映っているのではないだろうか。自民党時代と変わらないのが実態なのならば、我々が政権交代を目指し、託された意味はまったくない。


我々が政権を託された意味は、役所が全てを仕切っている、という仕組みを根本から変える、という前提に立ってこそ初めて、国民の生活が第一の政治ができる。


これまでと同じようにしていて、同じように官僚の言うとおりにしていて、我々の改革、はできない。
今回あえて選挙に出馬した意味はそこにある。
自分の一身を省みず、今日を迎えている。我々が主張し、国民が期待したことを実現するため、そして私としては長い政治生活の集大成として、そして国民の皆さんへの最後のご奉公として頑張りたい。


多少政権の経験がある。また、心ある官僚諸君も十分今日の事態を認識している。政治の責任で筋道の通ったことを言えば必ず付いてくると確信している。


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