オバマ次期大統領はやっぱり政治家なんだな〜


オバマ次期大統領は庶民の生活を知っているからという理由で我々庶民にとってとても身近に感じる。我々の生活をわかってくれるような・・
彼は頭脳明晰だから、きっと共和党の長所も、ご自分が所属する民主党の短所もわかっているのだろう。
2004年から彼は「一つのアメリカ」と唱えてきた。きっと両者が争うより両者の力をあわせないとならないと思ったのかもしれない。それは大いにすばらしいことだと思う。だからファンなのだけど。


最近のBig3のことも民主党はまず自動車産業のユニオンを守とうろする。票の基盤があるからということだろう。
でも私にはわからない。10年も前にたてなおすべき会社をそのままにして、従業員はベネフィットこみで時給55ドル。物価の高いカリフォルニアでもこれはかなりいい条件だと思う。
誰がみても会社は傾いているのに、何の対処もせず、これ以上は倒産っていう土壇場になったら、国民の税金でその穴埋めをさせよう・・とする。
今更よく言えるよ!
それでも従業員の給料もベネフィットも変わりなくもらいたいし、経営者陣営もそのまま続けるんだって言っている。

その上「援助しなかったら、倒産するよ。そうしたらアメリカの経済が危機に直面してしまうけどそれでいいわけ!」って、なにか脅迫されている感じがする。同情できない。ちっともかわいくない!


政府が出資するのに反対しているのは共和党
民主党はユニオンを守ろうとする。
そんな中でオバマ次期大統領は救済する発言をしてしまった。次期大統領がこの時期にすることないでしょうに。がっかりした。
救済するにしてもBgi3にはもっと危機感を感じてもらいたかった。1月20日以降はどうなるかわからないと必死になってもらいたかった。そんなに簡単には国民の税金はつかえないという危機感を感じてもらいたかった。
ユニオンは強気を保っているし、経営者も居座る気だ。Big3は今、再建のため死にもの狂いにならなければならない時なのに。


カリフォルニアでも共和党の知事シュワちゃんは公共事業案を出しているが、民主党中心の官僚たちが「うん」と言わない。彼等は州税を上げるの一辺倒だ。州の再建の為に税金を上げずに公共事業をしようと知事が言っているのに官僚が「うん」といわない。シュワちゃんは「うん」と言えば明日にも始められる・・・と言っても、民主党系の官僚は州税を上げることし以外考えられないようだ。民主党が労働者の味方というのは今や神話でしかない。


どちらにしろ、政党は自分たちがどこから票をあつめられるかしか考えていないのかもしれない。そしてどの国も政治家は同じように見える。日本もしかり。


そしてオバマ次期大統領。
党のバックアップがなければ政策は通過しないだろうし、議会はまず大切。同時に大衆の支持も失えない。両方から支持される政策を考えなければならないだろう。その狭間で彼の本心はいったいどこにあるのだろうか。まだ見えてこない。やっぱり政治家なんだな〜。
でもどうしたってこうしたってハーバードの出身で、金融工学、国の経済の動かし方を学んできたのだから、人々の生活の立場には立たないだろう。だって政治家なんだし。


ここにきて大金持も、大衆をあまりに摩耗させたら利益が吸い取れないことに気がついたのかもしれない。
自由主義のプロモーションの数々、株、国内外の援助、経済が悪くなるから、クレジット・カード使ってでも消費しろ、消費しろって、そして今度は経済が悪くなったからって、首を切って、失業保険。
誰がはらっているの? そういうの全部。


オバマ次期大統領は皆知っているはずだけど、大衆に職を与えて働かせて、消費させ、株をあげてもうけたいという大金持ちとと仲良くしないと政治ってやっていけないのでしょうね、きっと。
ラクは私のクラスメートでもないし、リサちゃんの隣人でもないし、デイビット君のお友達でもないのです。
彼はこれからホワイトハウスに住む政治家なのです。