原子力のゴミ(=劣化ウラン)が放射能兵器に。劣化ウラン兵器禁止市民ネットワークが劣化ウラン兵器による白血病・ガン等に苦しむイラクの子どもなどへの医療支援カンパを始める。


市民団体の力量からみて、やり切れるかどうかと心配の声があった。でも討論の中で、「被害に苦しむ人への支援活動なしでは、運動の意味が半減するというAさんの主張に皆が納得して、キツイけれど、2つの目的でやろうとなったそうです。

たんぽぽ舎です。【TMM:No2190】2014年6月5日(木)
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劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク ニュース100号発刊にあたり
 │ 原子力のゴミが放射能兵器になることをバクロできた。
 │ 放射能(兵器)が生き物にもたらす超危険を警告できた。
 └────(柳田真 たんぽぽ舎)

1.劣化ウラン兵器禁止市民ネットワークは10年間前の2004年3月に東京文京
 区民センターを超満員にして結成された。11団体と個人で。目的は2つ。

 イ.新たな被爆者を生み出す放射能兵器・劣化ウラン兵器禁止を目指し、
   国内外でキャンペーンを行う。
 ロ.劣化ウラン兵器による白血病・ガン等に苦しむイラクの子どもなどへの
   医療支援。

 2つ目の目的については議論があった。市民団体の力量からみて、やり切れ
 るかどうかと心配の声があった。でも討論の中で、「被害に苦しむ人への支
 援活動なしでは、運動の意味が半減するというAさんの主張に皆が納得して、
 キツイけれど、2つの目的でやろうとなった。これは正解だった。今の運動
 にも当てはまる。

2.主な活動は次のとおり。
 ・定例会―初め月2回、のち月1回。
 ・ニュースの発行―初め月1回、今は2ヵ月に1回。
 ・写真パネル等の貸し出し―豊田直巳氏、西村陽子氏作成
 ・イラクの子どもへの医療支援カンパ
 ・原水爆禁止の大会への参加―8月、広島をメインに参加
 ・集会の開催―劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー(毎年11月上旬)
 ・政府交渉の実施―外務省と防衛省と交渉を実施した。

3.10年間を振り返って

 イ.原子力のゴミ(=劣化ウラン)が放射能兵器になることをバクロできた。
  原子力核兵器になるだけでなく、放射能兵器にもなって多くの人々を
  苦しめることを明らかにした。原子力産業が"軍事と一体のもの"である
  ことを明らかにした。
 ロ.放射能(兵器)が生き物にもたらす超危険を多くの人々へ警告できた。
  →廃止をめざす声を広げた。核兵器廃絶を長年訴える原水爆禁止団体の
  集会で、劣化ウラン弾の被害に苦しむ子どもたちの写真を掲げたときの、
  その団体幹部から(中高年が多かった)の驚きの反応が今も鮮やかに思い
  出される。

  原子力=核の本質は放射能であることを広めた。これは2011年3・11東電
  福島原発事故後の運動にも引き継がれ、役立っていることと思う。

 ハ.この運動を通して全国各地の多くの人々と繋がった。それが原発ゼロを
  めざす今の運動に繋がっている。


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