日本のマスコミは機能不全に陥っている。安倍の本音は日本を『戦争ができる国』に変えることと、巨泉氏


ハッパフミフミの巨泉、覚えていらっしゃるだろうか?
「みじかびの きゃぷりきとれば すぎちょびれ すぎかきすらの ハッパふみふみ」パイロット万年筆のCM


あのマスコミの申し子みたいな巨泉がインタビューで、
アベノミクスとか申して、いかにも日本の味方みたいにふるまう安倍首相の本音をスパっと切っている。
また、「21世紀の癌=マスコミ」についても「日本のマスコミは機能不全」と。
一読の価値あり。

大橋巨泉インタビュー(下) 「日本のマスコミは機能不全」日刊ゲンダイ 2014年5月12日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/150102


P1
「僕は、ポピュリズムの権化のような安倍首相をまったく信用しない。アベノミクスとかいって、やれ3本の矢だ、やれ成長戦略だとあおっているけど、動機が不純なんだよ。彼が心から景気回復を目指そうとしているなら反対しません。だけど彼にとって、経済はムードをあおる手段に過ぎず、本当にやりたいのは憲法改正であり、日本を『戦争ができる国』に変えることでしょう。(略)


■ 「すっこんでろ、このジジイ(大橋巨泉氏自身)」と(私が)言われるくらいが健全(大橋巨泉氏・談)


 アベノミクスを正面から批判しないマスコミも同罪だという。


「日銀に大量に札を刷らせた人為的な円安によって、日本の生活必需品の値段は上がり、悪い面が次々と出始めている。それなのに、日本のマスコミは『春闘で給料上がった』とかチョーチン記事を書いてヨイショを続けているから、本当に愚かだと思う。企業をドーカツして賃上げさせる統制経済みたいなまねを批判するのが、メディアの仕事じゃないのか? 日本のマスコミは機能不全に陥っていると思う」


P2−P3
(略)’
そんな巨泉氏が期待するのは細川護煕(76)、小泉純一郎(72)両元首相の動向だという。東京都知事選で敗北しながらも政府の原発推進の動きに危機感を募らせ、今月7日、一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立。再びタッグを組んで「脱原発」に向けて動き始めた。

「僕は小泉君が米国の尻馬に乗ってグローバル経済に突き進むのを阻止しようとして、13年前、民主党から出馬したわけだけど、今の小泉君たちが掲げる脱原発の思いは本物だと思う。
でなければ、功成り名を遂げた2人が、老体にムチ打ってあの極寒の中、都知事選の街頭に立てるはずないもん。大体、日本の電気代が世界中でダントツに高いのは原発ランニングコストが高いからだし、再稼働が極めて危険なのも事実でしょう。現実主義、実存主義の立場からも、僕は彼らを応援したい」(以下略)


大橋巨泉インタビュー(上) 壮絶ながん闘病「賭けに勝った」日刊ゲンダイ 2014年5月12日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/150103


大橋巨泉: ジャズ評論家・放送作家からテレビ司会者に進出、弁舌家のマルチタレントとして人気を得る。この方面では、やはり放送作家出身の前田武彦と人気を二分し、この2人で日本テレビ巨泉×前武ゲバゲバ90分!』の司会を務めた。


2001年に、当時民主党幹事長・菅直人が出馬を依頼。これを受け、最大野党民主党から第19回参議院議員選挙比例代表候補として立候補し、党内第1位で当選。
民主党両院総会では、巨泉は鳩山に「社会主義インターナショナルに加盟しセンターレフト(中道左派)の党としての性格を鮮明にせよ」と迫ったが、鳩山から「民主党のコンセンサスではない」と却下されている。
こうした党との意見の違いによりわずか6か月で辞職。
辞職の弁では「日本の民主党がこれほどまでに反民主的な集団とは思わなかった」と述べた。