日米政府がいかに広告会社やメディアと結託して国民を騙しているかを暴いたテレビ番組。TPPのISD条項について詳しく解説。

Canada de Nihongo   SUNDAY, JANUARY 20, 2013
国民を騙し続ける政府の嘘を徹底追及したテレビ番組を紹介

日米政府がいかに広告会社やメディアと結託して国民を騙しているかを暴いたテレビ番組、『山浦ひさしのトコトン!1スタ』(愛知テレビ)。1月15日に愛知テレビで放送されたのですでにご覧の方も多いと思うが、(略)
【ゲスト】
堤未果(ジャーナリスト)
三橋貴明(経済ジャーナリスト)
【MC】
山浦ひさし 名越涼子(テレビ愛知アナウンサー)

すでに画面ごとに文字起こしをしてくださった
ブログ、『Sekilala&Zowie』をご参考まで。【文字起こし・前】真実は闇の中・・・政府は必ずウソをつく!?(山浦ひさしのトコトン!1スタ:愛知テレビ) 


【文字起こし・後】真実は闇の中・・・政府は必ずウソをつく!?(山浦ひさしのトコトン!1スタ:愛知テレビ)


真実は闇の中・・・政府は必ずウソをつく?

<以下、ブログ『Sekilala&Zowie』より抜粋させていただきました。>


★ 911= アメリカ政府がアメリカの大手広告代理店に依頼をした商品名が『バクダッドの政権交代
堤「(略)そもそもこの戦争がアメリカ政府が広告代理店にビジネスとして依頼したというところがあったんですね」
山浦「ええ?どういうことですか?」
堤「アメリカの大手広告代理店に、アメリカ政府が750万ドルという契約金で依頼をしたと。この依頼というのは演出ですね。その商品名が『バクダッドの政権交代』という」
山浦・名越「ええ〜?」
堤「ことでやってた」
名越「そんな商品、あるんですね。売っちゃうんですね、それで」

=========(中略)===========


堤「そうですね。それで広告代理店が入って、戦争だけじゃないですけれども、色んな形で演出をしていくのを一手に引き受けるわけです」
山浦「ええ?じゃあ今、それは誰かの代理店が仕込んだ戦争であって」
堤「代理店が請け負った戦争ですね。だから今のVTRだったら、例えば星条旗フセイン銅像にかぶせるとか、ああいうのも広告代理店の演出のなかに入ってたということです」


=========(中略)===========

★ コーポラティズム=グローバル企業=政府と有力グローバル企業がくっついて、世界を動かしていく
三橋「コーポラティズムというのは、主に大企業、まあグローバル企業のほうがいいですかね」
山浦「グローバル企業」
三橋「グローバル企業の経営者とか株主とかいった資本家とかが、政府と結びつくんですよ。そして、民主主義に反したような政策をやっていって、国民とかの犠牲の下に彼らの株式会社の利益をふくらませて、株主への配当金を出来るだけ多額にするという、そういう仕組み」
山浦「政府と有力グローバル企業がくっついて、世界を動かしていくという。じゃあ、これは色んな各国の政府がそういう、癒着と言えるのかもしれませんけども、そういうことがあるわけですか?」


=========(中略)===========


三橋「さきほどイラク戦争で、結局誰が儲かったのかとよく言われますけど、これはもうアメリカの大企業であるハリバートンとか、そういう企業がイラクの復興でめちゃめちゃ儲けたんですよね」
山浦「具体的に、どういう?」
三橋「インフラを作ったんです。壊したインフラを作ったんですよね。自分で壊して作った」


=========(中略)===========


★ 福島第一原発に関する政府の発言はうそ!!
メルトダウンはしていない(2011年3月13日)』そして
『ただちに健康に害はありません(2011年3月18日)』に当時の枝野経産大臣(×→○官房長官)が発言しました。
この3月13日にメルトダウンはしていないと発言したんですが、その前日にメルトダウンしている可能性が非常に高いという情報は持っていたそうなんですね。でも、これも堤さん、ウソなんですか?」

(中略)
堤「いろんな言い方、言い訳はできると思うんですけれども、原発自体がすごく大きなお金が動くところですし、いろいろそういう意味では、政府と、たとえば電力会社の関係とか、マスコミや学者と電力会社の関係とか、そういうものが網の目のようにあるなかで、発表しているわけですから、必ずしもぜんぶ国民のほうを向いているわけではなかったと思います」

(中略)
三橋「そうですね。ただね、政府はウソをつくというのは、これはいつでも、どんな国でもそうなんだけど、誰のためについているか、ということですよね。これが、例えば一部の企業のためとか、グローバル資本家のためだというのが、特に目立った問題なんですね、最近。本当に、パニックを起こさないためだったら、そういうのもあると思うんだけど、本当にそうなの?という」



=========(中略)===========




(16分頃から)

★ Tppのおさらい


★ ISD条項
これは相手国に投資した企業が、相手国の政策によって損害を被った場合、相手国を提訴することができるというもので、TPPに参加すると、もれなくついてくると言われています。ではこのISD条項によってどういうことが起きるのか。ISD条項をすでに導入しているNAFTA北米自由貿易協定)での事例を紹介します。


アメリカの石油会社A社が有害な化学物質を添加した石油をカナダに輸出していました。カナダが、この物質の使用を禁止したところ、A社は損害を被ったとしてISD条項に基づいてカナダを提訴。規制緩和と損害賠償を求めたんです

   そしてカナダはこの裁判に敗れちゃったんですね。損害賠償、そして規制緩和することになりました。こうしたISD条項に基づいた訴訟がNAFTAではそのほかにもいろいろあるんですが、その訴訟件数と結果をまとめた結果、大変なことがわかりました。まずカナダ。アメリカ企業に対して28件の訴訟があったんですが、カナダはアメリカ企業に対し、『全敗、全て賠償』


=========(中略)===========

★ ISD条項というのは企業のためのもの=判決の基準が、人々のためではない。密室裁判で控訴できない
堤「まずISD条項というのは企業のためのものなんですね」
山浦「はい、輸出企業というか」
堤「これ、じゃあ訴訟を起こされたときに裁判をどこでやるかというと、
国際投資紛争解決センターというとこでやるんですが、これが世界銀行の傘下の機関なんです。
世界銀行というのはアメリカがいちばん支配力が強いんですよ。なので、元々ここの場所自体が非常にアメリカの力が強い。
それから、二つ目は、投資紛争解決センターですから、判決の基準が、例えばその国の国民にとってどうか、環境にとってどうかということではなくて、あくまでも投資家にとって実害があるかどうか、ということで判定されるんです。ですから、非常に企業寄りになっているわけです」
山浦「そもそも裁く場がちょっとアメリカ寄りだということですか?」
堤「非常にアメリカ寄り」
三橋「しかも、これね、密室裁判なんですよ」
山浦「あ、そうなんですか?」
三橋「そうです。さらに、控訴できないんですよ」
山浦「ええ?」
三橋「一回負けたら終わりなんですね」
山浦「そうなんですか?」
三橋「そうです。ISDってそういうもんなんです」


=========(中略)===========

★ 例えば、ISD条項を飲んだとして、TPPに参加したとしたら、日本はどういう恐れが具体的に?
山浦「いまのところ入っているわけですか?これが、もし例えば、ISD条項を飲んだとして、TPPに参加したとしたら、日本はどういう恐れが具体的に?」
三橋「例えばですよ、遺伝子組み換え作物とかというのは日本人って大嫌いじゃないですか?でも、TPPに入った時点で、たぶんそのパッケージに遺伝子組み換え作物ではありません、とかいう表示が禁止されます。そういう話があります。それで、色んなアメリカの遺伝子組み換えの作物の企業が投資してきましたと。そのあと、国民が怒って、ふざけんなと。というわけで、規制を戻します。規制というか、パッケージの表示を戻しますということをやると、間違いなくアメリカの企業が損害を受けて、そのまんまISDですね。で、これ問題なのは、損害賠償もそうだけど、そういう規制を撤廃させられるわけですよ。さっきのカナダの例じゃないけど。遺伝子組み換えの作物ですといったパッケージの表示をするしないというのは、我々の勝手じゃないですか。それが、アメリカ企業の言うがままになっちゃうということが、これは完全に主権侵害なんです」


=========(中略)===========

★ TPPを農業対製造業と強調し、農業関係者を悪者にしてやっちゃえ!投資とか金融とか保険とか医療とかそこは言わないと。後戻りできない状況になってから、あらためて国民に伝えると。。。コーポラティズムの毎度のパターン
名越「でも、私たち、農業対製造業みたいな、そういった報道がいっぱい流れて」
三橋「TPPね」
名越「TPPに関しては」
山浦「そこを言って、みたいな感じで」
三橋「それがまさにコーポラティズムのやりくちなんですよ。農業対製造業ということだと、農業関係者を悪者にして、あいつら黙ってろ、やっちゃえってできるじゃないですか。ところが現実には分野がものすごいたくさんあって、しかも投資とか金融とか保険とか医療とか、バーッとあるわけですよ。そこは言わないと。それでTPPを進めちゃって、それこそイラク戦争じゃないけど、後戻りできない状況になってから、あらためて国民に伝えると。これが毎度のパターンですね」
山浦「それも、だから言ってみれば、一つのウソと」
三橋「もう完全なウソですよ」


=========(中略)===========


三橋「アメリカというよりも、アメリカのグローバル資本家なんですよね。
やっぱりそこは分けなくちゃいけないと思います」


=========(中略)===========


★ (TPP)有権者はまともに判断するとノーですよ。自民党はとりあえず参議院選挙まではノーでしょう。問題はその後ですよ
三橋「まさにそれと、そういうコーポラティズムによるTPP推進と、民主主義による反対。これがせめぎ合ってますね」
山浦「反対派は当然、国会議員にもいるわけですよね」
三橋「国会議員はほとんど反対というか、過半数は反対派」
名越「それは自民党の中でですか?」
三橋「自民党のなかでもそうです。それは当たり前で。だって有権者というのはまともにこういうのを判断するとノーですよ。彼等から選ばれたのが政治家なんで、政治家が戦わなくちゃいけないんだけども、その政治家を黙らせるために、さいほどの話じゃないけど、セプテンバーイレブンとか、リーマンショックとか、そういう大ショックが利用されるんですよ。すると、政治家がウワウワッてなっちゃうと危ない」
名越「じゃあ今後、自民党はどうしていくつもりなんですか?」
三橋「自民党はとりあえず参議院選挙まではノーでしょうね。選挙があるから。問題はその後ですよ」
山浦「ああ、参院選終わったらけっこう次の衆院選までだいぶないですよね」

(略)
次の参院選の一票というのは、かなり重要」
三橋「ものすごく重要ですね」


=========(中略)===========


★『腑に落ちないニュースはお金の流れをチェック!! 情報を比較する』と」
山浦「これ、堤さん。お金の流れをチェックというのは、たとえばどういうことですか?」
堤「例えば、さっきのイラク戦争のケースですと、政府からどこにお金がまず流れたか。広告代理店に流れた。それから、そのあとマスコミに流れた。そのあと、戦争をやっているときは、誰が誰にお金が流れたか。戦争が終わった後は誰にお金が流れたか。お金の流れというのは、情緒的なところが一切ないので、非常に分かりやすいんですね」

以下略

『Sekilala&Zowie』様、文字おこしさぞたいへんでしたでしょう。まことにありがとうございました。

大好きなCanada de Nihongoのブログを開いたら、この記事がありました。
そしてユーチュブをチェックして、『Sekilala&Zowie』さんのブログを訪問して、これは是非お知らせするべきだと思い、取り上げました。マップル