基準値が定められていないストロンチウムは骨に蓄積される。わずかでも危険性が高い。


 2.セシウムの基準値のみで、ストロンチウムなど他の核種の基準値が定められていない。
政府はセシウム値に他の核種を比率に応じて考慮していると言い訳をしている。同じ理屈で暫定基準のときもストロンチウムの基準は示されなかった。基準値がなければ考慮されず、検査体制の構築や実質的規制はなされない。


わけてもストロンチウムの基準は不可欠だ。なぜならストロンチウムは作物のみならず、魚介類にも取り込まれやすい。
事故後1年から2年に魚の汚染のピークが来ると言われている。


計測器配備や検査体制に費用と労を惜しむようでは、本気で被爆防護を考えているとは思えない。ストロンチウムベータ線核種であるため体内への摂取後に毒性を示す。化学的性質がカルシウムに似ているため、骨に蓄積される。そのため生物的半減期が長く、セシウムと異なり次第に蓄積されていく。食品にわずかしか含まれていないとしても危険性が高くなるのだ。
わけてもストロンチウムの基準は不可欠だ。