「東電社内の08年の大津波想定」を拒否した東電吉田昌郎元福島原発所長の責任と大罪


日本の子どもたちの未来のために、福島原発の検証は徹底的にやらなければならない。スイスの原子力保安当局も "事故は日本政府や東電の「危機管理の欠如」が引き起こした。東電の隠蔽体質を批判"している。
病名および被ばく線量は非公開のまま、病気療養のため入院している吉田昌郎元所長には誠に遺憾であるし、ご快癒を心からお祈り申し上げる。..... が、設備を主管する原子力設備管理部長の時に「そのような津波が来るはずはない」と主張した責任と罪は大きい。但し東電は設備管理部長の主張に流されないで、会社の方針として津波に対応できる手順書作りや訓練もできたはずだ。タコの足切りのようにすべての責任を病気の吉田昌郎元所長にかぶせるのは危険。日本政府や東電は「危機管理の欠如」の責任からのがれることはできない。(Mapple)


たんぽぽ舎 No1269 転送歓迎

     「東電社内の08年の大津波想定」を拒否したのは
     当時の管理部の部長・吉田だった

○2008年に東京電力社内で、福島第一原発に想定を大きく超える津波が来る可能性を示す評価結果が得られた際、原発設備を統轄する本店の原子力設備管理部が、現実には「あり得ない」と判断して動かず、建屋や重要機器への浸水を防ぐ対策が講じられなかったことが27日、分かった。東電関係者が明らかにした。(略)
東電関係者によると、社内研究の成果である新たな津波評価を受け、原子力・立地本部の幹部らが対応策を検討した。その際、設備を主管する原子力設備管理部は「そのような津波が来るはずはない」と主張。評価結果は学術的な性格が強く、深刻に受け取る必要はないとの判断だったという。同本部の上層部もこれを了承した。


原子力設備管理部は、06年に発覚したデータ改ざんの再発防止のため実施した07年4月の機構改革で「設備の中長期的な課題への計画的な対応や設備管理の統轄をする」として新設された。


部長は発足時から昨年6月まで吉田昌郎現福島第1原発所長が務めた。
東電は08年春、明治三陸地震が福島沖で起きたと仮定、想定水位5.7メートルを大幅に超え、最大で水位10.2メートル、浸水15.7メートルの津波の可能性があるとの結果を得た。
東電関係者は「評価結果をきちんと受け止めていれば、建屋や重要機器の水密性強化、津波に対応できる手順書作りや訓練もできたはずだ」と指摘している。
毎日新聞11月28日号より抜粋)

吉田昌郎福島原発所長は以下の事由で英雄視する人もいるが...

  • 2011年12月1日付で病気療養のために所長職を退任

東電が11月28日(2011年)に福島第1原発吉田昌郎所長(56)が、24日から病気療養のため入院していることを明らかにした。
(病名および被ばく線量はプライバシーを理由に非公開)

  • 吉田所長の独断による海水注入続行。

結果論から言えば、続行の判断そのものは正しかったと考えられ、菅直人首相に否定的で反民主党色の強いメディアなどからは英雄視されている。しかし、このことを事後調査が行われるまで隠ぺいしていたため、その後の東京電力の事故調査報告において混乱が生じた。

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