次々とワシントンのペット内閣=野田君も「ペット」

本澤二郎の「日本の風景」を転載させて頂きます。


「ジャーナリスト同盟」通信
本澤二郎の「日本の風景」(919)2011年11月14日
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51938007.html

松下政経塾のTPP抱き合い心中>
 最近、覚醒したと思われる元財務官僚が「マスコミとCIA」の深い関係を指摘するようになった。それはまた、アメリカ国民ではなくて、ワシントンCIAと松下政経塾の深い仲と言い換えてもいいだろう。むろん、霞が関の枢要な部署にCIAの強固な網が張られている。


一人マスコミに限ったものではない。民意が阻害される戦後日本の、自立できない構造的欠陥と筆者には分析できる。
だからこそ亀井静香が「CIAに殺されるまで戦う」と宣言した重大決意を汲み取れるのだ。対米自立派の命がけの決起である。同時に小沢一郎の決戦をも意味している。松下幸之助遺産である松下政経塾は、対米従属派の、今や日本の砦となっている。それが野田のTPP決断の背景なのである。
....(略)


<ワシントンのペット>
 戦後日本の政治指導者の多くがワシントンのペットになって、政敵からの攻撃に対抗した。CIAへの過信からである。岸内閣や佐藤内閣、中曽根内閣、小泉内閣は、確かにそうして彼ら流の成功を収めてきた。
 元財務官僚が公言するように「マスコミの支援」があったからである。
郵政改革を強行した小泉内閣は、そのことを如実に示している。
中曽根はロッキード事件でも捜査対象から外れることが出来た。リクルート事件の巨悪とされても、である。


 佐藤内閣沖縄返還を手にした。しかし、核密約という恐ろしい決断を強いられてしまった。それが発覚した現在、歴史の評価に耐えられなくなった。
小泉内閣にもいえる。日本を格差社会に追い込んだ小泉政治を、評価する市民は皆無であろう。
 60年安保改定を強行した岸内閣は、未だに沖縄ほか米軍基地周辺住民を泣かせている。日本独立を封じ込んでしまっている元凶だ。
ワシントンのペットを「売国奴」と呼んでもおかしくない。もはや日本にペットはいらない。健全な民族主義のもとでは、もっとも軽蔑される政治指導者といえよう。
 今やその地位に松下政経塾政権が就いている。野田はまぎれもなくワシントンのペットなのだ。歴史から吹き飛ばされる運命にあると断言したい。


売国政権>
 TPPの中身を議論しない。ともかく「参加したい」と言うだけで、日本の姿・形を変えてしまう関税ゼロ・非関税障壁撤廃のTPPに突進するというのである。国会で議論もしない。国会での討論を封じ込んでおいて、その後の記者会見で野田が初めて表明した。こんな民主政治など世の中にあろうはずがない。自民党も驚いている。
 国を売る行為・それを独断で、というのが、野田政経塾・PHP戦略というのであろうが、いかにもひどすぎないか。独裁政権である。対米自立派は断じてTPP批准を認めてはならない。売国奴政権を打倒する使命があろう。


<野田の嘘>
 野田の言い分にはいつも嘘が付きまとうが、それをTPPでも演じた。彼は「アジア太平洋の成長を取り込む」といかにも理屈らしい屁理屈を再三繰り返した。本当だろうか。


 TPP参加国の中に中国もインドも含まれていない。間近に中国の経済力はアメリカをしのぐ。今のアメリカは、中国によるドルと米国債の購入を抜きに存在できない。ことほど中国がアジアの成長の象徴となっている。日本企業もその恩恵を受けている。


 ASEANの多くも、たとえばインドネシアもTPPに関心を示していない。「アメリカの全て」を押し付けてくるTPPルールを歓迎してはいない。
 要するに、野田は嘘つきなのである。本気で「アジアの成長を取り込む」というのであれば、鳩山内閣がぶち上げた東アジア共同体である。ASEANプラス日中韓、ないしはこれにプラスαというアジアの経済連携である。
....(略)

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