メルトダウン 03月12日のBlog"日本人は知ってはいけない。"

日本人は知ってはいけない。2011年03月12日
http://cosmo-world.seesaa.net/article/190199788.html

原子炉事故の話に必ず登場するのが「メルトダウン」である。あなたは「メルトダウン」とは何のことかご存じだろうか?

原子力発電で最も重要な箇所は、燃料棒が入った原子炉の周囲である。この炉心の周囲には原子炉内の温度を下げるために冷却水が流れており、この冷却水は炉心の周囲で 、高温、高圧(約290℃、71気圧)の蒸気にされたあと、復水器内に入って海水で冷却され、熱水に戻る仕組みになっている。

もしも、こうして循環している冷却水の配管が地震などで破壊されると、冷却水の循環が断ち切られ、原子炉は空だき状態となる。冷却水で放熱できなくなればたちまち核燃料の温度は上昇し、 まっ先に融点の低い燃料被膜管が溶け、その後、燃料棒の二酸化ウランが2800℃の融点を超えて溶け出すことになる。これがメルトダウンである。

いったんメルトダウンが起きると、超高温の金属の固まりとなった燃料棒は炉心を突き抜け、炉心外に落下する。この灼熱の炉心が水蒸気と反応すると10トン爆弾に匹敵する水素爆発を起こす。

また、周囲の水に触れると、水は瞬時に沸騰し急激な体積膨張、すなわち、水蒸気爆発を起こす。その結果、水素爆発や水蒸気爆発による爆風が格納容器を破壊し、内部の 「死の灰」を大気中に噴出することとなるのだ。

恐ろしいのは、原子炉の1機がメルトダウンすると、他の原子炉に飛び火して、数機が同時多発的に爆発する可能性があることである。