津波から紙一重で生還 運命の岐路

河北新報 4月22日(金)6時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000003-khk-l04

多くの人命を奪った東日本大震災の巨大津波から紙一重で逃れ、あるいは、死のふちから生還を果たした人がいる。運命の分かれ道はどこにあったのか。迫り来る津波を前に、理屈では説明し難い生死の境目に立った人たちの体験談を集めた。

  • (上略)...乗り損ねた送迎バスは、海岸線に近い県道を走っていて津波に巻き込まれ、教習生らが亡くなったと聞いた。教習生、職員合わせて教習所の死者・行方不明者は40人近くになる。

 バスに乗ろうとした時、なぜ職員は「方向が違う」と言ったのか。職員も行方不明という。「何かに導かれたとしか思えない」。それ以外の答えを見つけられない。(若林雅人)

  • (上略)...一方、岬に逃げた住民10人は全員助かった。

 岬は海に面して切り立った崖で、神社が建っている。主婦斎藤たみ子さん(74)は岬に逃げた。 腰まで水に漬かりながらもブロック塀に馬乗りになり、渦巻く波をかわした。「ほかの人も木やフェンスに必死にしがみついていた」と振り返る。...(下略 )(高橋鉄男、丹野綾子)

  • 避難した高台から見下ろすと、海の底が顔を出していた。「津波が来る」と直感した。車を飛ばして自宅に戻った。祖母ニシエさん(85)と母しげ子さん(60)の手を引っ張って約100メートル先にある本丸公園に向かった。...(中略)

ニシエさんを抱えて陸地を探したが、がれきに引っ掛かって思うように泳げない。握り締めていたニシエさんの襟が破れ、離れ離れになった。 水から顔を出そうとしても、がれきが邪魔をして息が吸えない。「もう駄目だ」。力が抜け、体が沈み、意識が薄れた。(中略)
自分が助かった理由は分からない。(中略)「悲しいけど、2人が力を貸してくれたと考えた方が救われる」(中略)拾った命は、人のために使う。(宮崎伸一)

"拾った命は、人のために使う。"...亡くなった方々の尊い命。助かった方々の尊い命。命の尊さを東北の方々は、教えてくれた。(Mapple)

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