日本、そして世界がこの先、直面するであろう恐るべき未来 = ウォルフレン氏最新刊「アメリカとともに沈みゆく自由世界」

阿修羅 投稿者 檀公善 日時 2010 年 11 月 27 日
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/539.html
[檀公善:12・5(日)、三井環氏支援行事の後は、ウォルフレン氏の緊急講演会に結集してください]より抜粋


ここでウォルフレン氏について詳述しておこう。というよりも、氏のホームページから「プロフィール」を引用するほうが早いし、詳しい。


ウォルフレン氏:
「1941 年、オランダ・ロッテルダムに生まれる。1960年に所持金わずか100ドルと80ドイツ・ マルクを手に故国を離れ、英語を教えたり、写真を売ったり、雑誌記事を書いたりして糊口をしのぎながら、中東、インド、東南アジアを2年間旅してまわる。


1962年に初来日し、早稲田大学その他で英語を教えるかたわら、ドキュメンタリー映画の制作や英語学習本の執筆に携わる。また、日本を拠点にアジアの他の国々を広く見てまわる。


アジアに7年滞在した後、オランダに初帰国。そこで欧米の学生運動に関する研究を委託され、1969年にその結果を”Student Revolutionaries of the Sixties”(60年代の学生革命の主役たち)に昇華させる。この本はインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙の書評で『このテーマに関する最も優れた入門書』と評された。


「1972年にオランダの日刊紙NRCハンデルスブラットに東アジア特派員として入社。日本、インド、タイ、ベトナム、フィリピン、韓国の重要事件の取材にあたる。ベトナム戦争サイゴン陥落、インディラ・ガンディー首相暗殺後のインドの混乱、韓国の学生暴動、ピープルズ・パワー(民衆の力)によるマルコス政権の打倒など、アジアの多くの歴史的瞬間を目撃し、報道した。


1987年にはフィリピン革命についての報道でオランダのジャーナリズム大賞を受賞。ジャーナリズムの目的推進のために積極的に活動し、日本外国特派員協会の会長および会計責任者を務めた。


日本の政治経済について、また欧米の経済思想に対するその概念的挑戦について、幅広い執筆活動を行ってきた。日本の政治制度の力学、グローバル化と現代資本主義の理論と実践、基本的な経済概念の再検証を主なテーマとしている。彼の著作は、民主党が政権に就くはるか前から日本の改革派政治家の間で広く賞賛されていた。」


「近年は世界の諸問題におけるアメリカの役割の変化について幅広い著作活動を行っており、ヨーロッパと東アジア地域が共通の問題に対処するため、新しい真のポスト冷戦外交を築くことを提唱してきた。彼の記事や論文は、中央公論文芸春秋, プレジデント, サンデー毎日ニューヨーク・タイムズフォーリン・アフェアーズ、 ナショナル・インタレスト、ニュー・リパブリック、ワシントン・ポストル・モンド、ロサンゼルス・タイムズ、ディー・ツァイト(ドイツ)、はじめ、多くの新聞雑誌に掲載されてきた。」


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12・5の講演会は、氏の最新刊、「アメリカとともに沈みゆく自由世界」(井上実訳・徳間書店、1890円)の出版記念講演会を兼ねている。本書の公式の紹介文を掲げておこう。


アメリカという幻想が壊れるとき、世界もまた壊れていく。
オバマ大統領の不作為によって、アメリカはさらに危険な国家へと変質しつつある。日本を含めた『自由世界』がこのアメリカの現実を見誤るとき、世界はかつてない混乱に巻き込まれることを覚悟しなければならない。ポスト・アメリカの時代を政治・経済の両面から透徹した論理で分析した警告の書」


350ページに及ぶ本書の内容は、直接手にとって読んでいただくことにして、ここでは訳者である井上実氏の「訳者あとがき」の中から、いくつかのフレーズを紹介しておこう。


「本書は発足して二年が経過しようとしているオバマ政権を見据え、アメリカの内実と世界におよぼす影響を明らかにする、カレル・ヴァン・ウォルフレンの最新作である」


「執筆開始からおよそ一年、ウォルフレンの洞察は的中し、人々がオバマに寄せた希望は色あせようとしている。
ただし本書で著者が日本の読者に伝えようとするのは、オバマ政権失敗の嘆きではない。


彼が見つめるのは、日本、そして世界がこの先、直面するであろう恐るべき未来である。そして、被害を軽減するには日本は一刻も早く事態を直視してほしい、と強く訴える」


「だが人に見えぬものを、先んじて目にする作家の作業は孤独である。とりわけその目に映ったものが恐るべき未来であるならば、なおさらだろう。


本書を書き終えた直後、ウォルフレンは『これは「日本/権力構造の謎」以来、自分にとってもっとも難しい仕事であった』と述懐していたが、行間には危険な流れを世界の人々に伝えねばという、著者の悲痛な思いがにじんでいるように思われる。


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14. 2010年11月27日 18:05:04: 2us8B86sKA
壇公善様、

情報を拡散したいのですが、ウォルフレン氏の講演会の入場料についての記述がありません。
また、開場時間、講演開始時間、講演の議題、終了時間、英語の通訳、等の詳しい情報をお願いします。


17. 檀公善 2010年11月27日 19:14:35
>>14さま
開場時間は午後5:30ですが、デモから戻り次第誘導できるようにと考えています。
入場料は軽食付きで無料です。もちろん浄財の寄付は大歓迎です。
なにしろ会場が2200人収容ですから、満杯にすることが最優先です。
よろしくお力添えください。
開場は6時からです。ウォルフレンさんは7:40まで押さえました。


演題は”米日権力とマスメディアによる「殺小沢」の構造”となります。
「殺小沢」は「脱小沢」のあとに出てきたことばですが、英語では、
「Character Assassination of Ozawa」となります。ちなみに博士は今、「Character Assassination of Ozawa Ichiro」という著書を執筆中です。角川書店から出る予定です。


講演内容も、このような内容でお願いしています。
終了時間は会館の明け渡しが9時ですので、それより早く終わりす。


通訳は博士が最もペアを組みやすいと言っておられる超ベテランの原さんです。尾崎行雄氏のお孫さんです。


檀公善
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/489.html


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