1940、ユダヤ人難民が敦賀港に。杉原千畝さんの「命のビザ」縁にイスラエル観光客、敦賀市へ誘客


47NEWS (2010年10月28日午前7時17分)
「命のビザ」縁に敦賀市へ誘客  27日に初のイスラエル旅行団
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/24453_1.html



初めてのイスラエル旅行団が訪れる敦賀ムゼウム=福井県敦賀市



  戦時中に「命のビザ」で、多くのユダヤ人難民が敦賀港に上陸した史実を縁に、イスラエル観光客の誘致を図る敦賀市は27日、初のイスラエル観光旅行団が2日に同市を訪れると発表した。
イスラエル大使館に働き掛けて誘致が実現、式典を行い河瀬一治市長らが旅行団の来敦を歓迎する。

 
 命のビザは、元リトアニア領事代理の故杉原千畝さんが発給。


1940年、ユダヤ人難民が敦賀港に上陸して多くの命が救われた。市では2008年に、上陸の歴史を紹介する資料館「敦賀ムゼウム」をオープンさせるなど、敦賀港を「人道の港」としてPRしているほか、イスラエル観光客の誘致にも努めている。


 市が今年4月、イスラエル大使館に旅行客の誘致協力を打診し、10月下旬に来日する旅行団の紹介を受けた。
ユダヤ難民と同市との関係資料を送るなどして招待したところ、来敦が決まったという。


 旅行団はイスラエル・日本親善協会のアリエ・クッツ会長ら商工クラブの会員や家族27人。
20日に来日しており11月9日までの日程で岡山県から京都、岐阜県高山市、東京を巡る。
敦賀には京都からJRで訪れ、ムゼウムや市立博物館などを見学した後、昼食をとって高山市に向かう。


 式典は金ケ崎緑地で行われ、誘致に協力したニシム・ベンシトリット駐日特命全権大使も駆け付けて旅行団を歓迎する。市民による踊りなどの歓迎アトラクションも予定している。

 市では、年間1千〜1500人のイスラエル観光客が訪れる杉原千畝さんの生誕地・岐阜県八百津町と連携した、誘客も模索している。


嶽勤治・企画政策部長は「ムゼウムを訪れる個人客はいたが団体は初めて。『人道の港』をPRして、さらに多くの誘客を図っていきたい」と意欲を話した。


=============================================================