アメリカのサイン・ラングエッジ(手話)と日本語の文法

これは日本の情報。最近、聴導犬の存在を知りました。耳の聞えない人に、緊急の音を知らせる犬を育てる研修機関が日本にできたそうです。長野県、聴導犬訓練師センター(正式名不確か)ここを卒業すると聴導犬をトレーニングする準トレーナーの資格が得られます。現在日本で聴導犬はまだ20頭たらずだそうです。


危険や来客などをしらせてくれる犬って聴覚に支障がある人にとってとても大切だし、老齢者で耳が聞えなくなった人にも役立つし今後多くの人々が聴導犬に助けられるでしょう。


友人に耳のまったく聞えない女性がいて、そちら関係の情報に敏感になっています。
彼女は普段、相手の口を読んで会話をすすめます。彼女自身も不確かな発音ですが、手話をできるだけ避けて、自分の口でしゃべります。けっこういっぱいお話してくれますがちょっと解かりづらいし、私の英語も彼女にとってわかりづらいのです。
なぜなら私の「口の動かし方」が普通のアメリカ人と違うからです。
私の「なまり英語」は口の動かし方に原因の一端があったことが証明されました。(これは別問題ですが)
結局筆談になるのですが、彼女にきっともどかしい思いをさせているでしょう。何とかしないと思っていました。
そこで、私がサイン・ラングエッジ(手話)のクラスをとることになりました。彼女が補修をしてくれてます。今新しいことをどんどん習って楽しい盛りです。


「考える」とか、「思う」とか、「なぜ?」とか、「解かる」とか、頭脳の働きに関する言葉はほとんどが目から上の部分で指をうごかし、「心」とか、「愛してる」とか、「ごめんなさい」とか、心に関する言葉は胸の周囲で動かすそうです。
単数の手話を覚えたら、その動作を繰り返すと複数になります。三人の息子のように人数がはっきりしていたら、日本語のように「人数」と「息子」を手で示せばいいそうです。厳密に単数形、複数形はとらないことがほとんどのようです。


そして、文法: サイン・ラングエッジの文法は日本語とほぼ同じです。
例えば:
I will go to school.
これは:
(I) school go です。

アメリカの手話で日本語との共通点をみつけられるなんて想像していませんでした。


そういえば、コンピューターも
1 目的語(目的対象を選択)
2 動詞(コマンド コピーとかペーストとかいろいろ)
の順序で主語は指を動かす本人だからスキップと、同じように目的語が動詞の前に来る順序。


なんか日本語って、コミュニケーションの現実を踏まえた、無駄のない文法なのではないかと思えてうれしいです。(言語学の知識まったくゼロで、ものかじりの考えにすぎませんが)


ちなみに、アメリカのサイン・ラングエッジはASL(アメリカン・サイン・ラングエッジ)とインターナショナル・サイン・ラングエッジに別れていますが、多くのアメリカ人の手話はA.S.L.で、私たちでもクラスが簡単に取れます。コミュニティー スクールで、週一回、約3ヶ月間のお月謝は約65ドル。