モナ・リザは高脂血症だった


友人から「モナ・リザ高脂血症だった」という本をお借りした。
整形外科の医師にして作家でいらっしゃる篠田達明先生の著作。
新潮新書/定価:本体 680円


モナ・リザ始め29枚の肖像画から歴史上の有名人物の病名と彼等の日常生活を推理。面白くて一気に読んだ。

太閤・秀吉には指が6本あった・・・!?これは先天性多指症といって、ごく狭い地域で結婚を繰り返すと血が濃くなって出てくる可能性が高いそうだ。秀吉の出生地、尾張中村が奈良時代までは海で、大雨にでもなると孤立するようなほんとうに貧しい地区であったらしい。そういう中で権力のすべてを握った時どういう心理になるかなどなど、一枚の肖像画から人物の生い立ち、生活状態、性格等、人間としての側面に光をあてている。


医学の専門知識、芸術、歴史と多岐に渡って知識が豊富でないと書けない”人間考察書”であることがわかった。ほんとうに面白かった。