民主党はオバマ上院議員を選ぶ

結局、オバマになった。
そしてヒラリーは副大統領を目指していると言われている。
オバマに何かあった時にはヒラリーが大統領になるという筋書きには、躊躇する人も多いのではないか?

それにこの前も書いたけど、オバマが暗殺されて、ヒラリーが大統領になったとしたら、現職の大統領が暗殺の主犯容疑者なんてぞっとする。
まだオバマ議員は副大統領を決めてはいないが、ヒラリーを副大統領候補として否定もしていない。
ヒラリーを推す人々は「経験があるから、女性だから・・・」そして『白人だから』という胸の奥もあるかもしれない。


経験・・・ということをいうなら、「経験があるから、同じことをまたするんでしょ? なまじ、なまはんかな経験がある人より、今までの政治の世界に犯されてない人を望む。」ということもいえるのではないか?


女性だから・・・というなら、他にも女性の政治家はいるじゃない。女性の中で大統領になるにふさわしい人はほんとうにヒラリーなのか・・・?という疑問が残る。


白人だから・・・というなら、そういう人々は声を大にして、「白人の大統領じゃないといや!」って言えばいいのに。
今時そんなことを言って、人種差別で訴えられたり、馬鹿にされたくないから言えないんでしょ?


・・ということは「経験がある」「白人だから」という理由でヒラリーを支持した人々は民主党オバマより、共和党のマッケーンのほうがいいということになるかもしれない。そういう考え方には時代をとらえるビッグ・ピクチャーは感じられない。


コラムを書いている人が「なぜ、民主党オバマ議員を選んだか?」という質問にインタビューの中でこう答えた。
「彼はほんとうに『ブライト』だからだ。」
ブライト=明るいという意味の他に、頭脳明晰とか、智恵があるの意・・
(英語専門の方、コメント欄でニュアンスを伝える訳をお教え下さい)
オバマ議員の人間としての資質と、政治家としての可能性で選ばれた・・とその人は言った。
初の黒人大統領という肌の色、一つの人種グループの票の数で選ばれたのではなく、個人の可能性で選ばれたのなら拍手を送りたい。


経済的に言ったら、共和党のマッケーンのほうが安定感は確かにある。
でも人が変わっただけで、結局、似たりよったりのことが続くのではないか?
いまだにベトナム戦争の戦歴を言って「チーフ・コマンダーに適役」と言われているけど、ベトナム戦争で戦った経験なんて今時あてはまらないし、空爆で一般市民を殺す作戦など今は許されない。だから比較してほしくない。
ましてや、イラク戦争第二次世界大戦の後、日本への占領が大成功したことなどと比較してもらいたくない。


アメリカは過去の成功例と比較しながら、ことを進めていく時代ではない・・・ということ。ダディー・ブッシュからクリントン政権の8年間。ブッシュ政権の8年間。
20才のこどもたちは大統領というとこれしか知らないわけだ。
彼等は人種ごちゃまぜの文化のなかで育っている。こういうこどもたちの将来の基礎は今だ出来ていないと思う。旧態依然。


おじさん、おばさん、もう頭を切り変えてよ。ね。
自分もおばさんだけど、さ。