その時オバマ「がたつかず」!

ペンシルベニアでのコンテストの後、ヒラリー・クリントンは喜び勇んで声も枯らして演説した。勝った、勝った・・私こそ、ベストの大統領だと。そして、「潮(の流れ)は変った。」と勝利演説の中で言った。

クリントンの方がマッケーンに強いかもしれない。しばらくしたら、オバマ議員に降板するようにという声がかかるかもしれない・・などなどいろいろ意見は出ている。ニュース解説者も「潮の流れが変ったかもしれないし、あまり変わらないかもしれない」と苦しげに解説しながらも、基本的にはこのままオバマでいくだろうと言う予測が固い。


クリントン支持者の53%はクリントンが負けた場合、オバマに投票するが、残りの47%はマッケーンに投票するか、家で寝転がって投票はしないとか・・・。その多数が60才以上。


60才以上というとまだまだ人種偏見の強い人がけっこう多いから、きっと、黒人の大統領はまだ受け入れられないのかもしれない。
だとしたら、クリントンの支持者は必ずしもヒラリーの力量なり、経験なりを支持しているばかりではないわけだ。彼女が白人だからなのだ。


皮肉なことに、民主党というリベラルを売り物の党で、ヒラリーは保守的で偏見に満ちた人々にかこまれ、それを利用して戦っている。ならば、ヒラリーもまた『保守的で偏見に満ちた政治家』と呼ばれてもしかたないであろう。


マッケーン共和党としてはかなりリベラルだから嫌いという保守的な共和党支持者が一時ジョークを流していた。
「マッケーンに投票するくらいなら、ヒラリーに投票するよ」と。


オバマは、この後の予定を言って、一つ一つの州でアメリカの未来の希望を語りあえる。そのひとつひとつが大切だ。そして11月があり、その又先の4年、8年に続いていくのだ・・と語った。「同じ党内で勝つ為の戦略は意味ない、ともにやって行こう」という一貫したポリシーのもと、堂々としたスピーチだった。
彼は仮に今回大統領にならなくても必ず時期がきたらなる人でしょう。
有名になっても草の根運動の実践を忘れない限り・・。
そしてスキャンダルをおかさない限り・・・。