モルモン系一夫多妻の共同コンパウンドが手入れ

ユタ州との境あたり、テキサス州モルモン教系のコミュニティーに警察の手が入った。
男はいくらでも妻がもてる。50才、60才の男に16才の女性が結婚というかたちでレイプされてきた。しかもバイオレンスも行われてきたという。モルモン教の昔の形をそのまま現代にも続けているグループだそうだ。

女性は皆、昔のロング・ドレスのワンピースを大人も子供も着ている。
60年ちかくここに住んでいて、生まれた子供は母から離され、別の妻たちが育てる。ごちゃごちゃになることによって女性がコミュニティーから脱出しにくい形態になっているそうだ。


子供は誰が生みの親か知らない。
ものごころ付いた時から洗脳されていること。
教育はあまり受けさせないから、外にでることはできないと思い込んでいる。

そういう中で勇気をもって外にでて体験を本にした人、逃げた人、
一度そとに行ったけど、また戻ったひと(今回とは別の場所のコミュニティー)彼等へのインタビューがあった。
外に出た人、二人には哀しみが刻み込まれた表情がある。
一目見て、不幸せ・・・というイメージが刻み込まれていた。
(主観ではあるが・・)
彼等はバイオレンスは神の罰ということでされてきたと言っていた。
一人は16才の時50近い男性と結婚させられ、これはレイプと呼べると言っていた。


外からもどった人に対して「妻の間で嫉妬感情はあるのか」という質問があった。彼女は「それは外の人たちにだってあるでしょ。そのように多少はあるけど、皆で子供をそだてているし・・うまくやっています」ということだった。


「それは外のひとたちにだってあるでしょ。」という言葉に問題の基本を摩り替えているズレを感じた。
この人たちにはこういうズレには気がついてないようだ。


生活費は、このコンパウンドの責任者がユタにファンドをもっていて、一度一定金額(億単位だが)をファンドにすると永久的にその団体なり、個人に一定のお金が毎年入るシステムを使っているそうだ。
よくお金持ちが子孫のためにファンドを組んでいるのと同じシステムである。だからこのコンパウンドの人々は働く必要はない。


ちなみにモルモン教の人々はお金もうけが上手と定評がある。
ホテル・チェーン、雑貨マーケット・チェーン、金融業などなど有名な事業でモルモン系のものは多い。こういうファンダメンタルのモルモン系の人々と、ユタ州の現在のモルモン教では実際の生活様式は違うことをおことわりしておかないとならない。現在のモルモン教信者はごく普通の生活をしていて、社会でも活躍する人は多い。共和党の候補者だったロムニーモルモン教信徒だ。


このコンパウンドの首謀者、並びに他の男性たちは裁判を受けて、牢屋に入れられるだろうが、刑期が終われば又別の土地で同じ生活をするだろうと言っていた。