オバマ議員、ライト師の発言に対するスピーチ

ライト師のことで黒人の怒り、考えについて話すことができてよかった。
白人も黒人も、考え方の違いの壁を双方が乗り越えていけば、一つになれる日がくることを信じている。今こそ、乗り越えていこうではないか。

そして自分の生い立ちについても話した。
これは政治家のスピーチというより、人生について、心について話している。
自分はこんなことが小さい時起こってそれについてこう考え始めた。
・・・ということを心を割って話してくれた。


政治家の中で人生を語り、心を語る人がいったい何人いるのだろうか?
人種問題は差別については法律でかなり解消しているけど、いまだに「偏見」は何色の人々の間にもある。
「偏見」の強い人も弱い人もいる。


白人の人種偏見については「人種差別をしてきた歴史」から、厳しく評価される。
では差別されてきた黒人の人々の持つ人種偏見はどうか?
今まで差別されて、不当な厳しい過去があるからその反動としてしかたない・・と受け入れられてきた面もある。
そこを深めて公の場で話す勇気のある政治家はいなかった。


O.J.シンプソンの殺人事件。
これは弁護士は人種差別で弁護した。多数のアフリカン・アメリカンのグループがO.J.の無罪を主張した。
過去にどれだけの黒人が無実の罪を着せられて「つるし首」にさせられたか。それを思うとO.J.が犯人ではないかとかなり強く思うひとも無罪の判決はのみこんだ。
ところが、O.J.は昨年、強盗をして捕まった。
「やっぱりね」と思った人は多いと思う。


ハリケーンカトリーナで救出に人種差別があった・・・という主張。
これも問題点は貧困と無知いうところにあっても、では我々をそういう貧困に落とし込んだのは・・・となると「人種差別」なのだ・・ということになる。


今回のオバマ議員のスピーチは、白人、黒人という対立感ではなく一体感の視点をもとう・・という両方の血を受け継ぐオバマ議員の願いが込められていたと思う。
またそれはアメリカ人全員にとって「人種問題の話が核心に触れてきた」と感じる価値のある発言で、人種をこえて心を動かされるものだったのではないか。