オバマはヒラリーをもう脇に置いた

ウィスコンスン州でオバマは57%を抑えて勝った。
これが最終に近い数字だと思う。(2/19 23:00現在)
彼は今、テキサスのヒューストンに来ている。
演説会場で結果を受取ったようだ。

<テキサス・ヒューストンのオバマ上院議員のスピーチの抜粋>


「(共和党の)マッケーン氏はヴェトナム戦争の英雄だ。その方とこうして選挙で戦えることはたいへん光栄なことである。
でも彼は今後100年間、イラクに兵隊を送り続けるという。
彼はすばらしい方だが、昨日の人だ。我々は明日に向かうのだ」と言った。


ニュースの解説者はこの部分を取り上げて、
オバマはもうヒラリーを脇に置いて(相手にしないで)共和党と一騎打ちになる時を想定したスピーチだ」と言っていた。


解説者は「オバマが既に勝利宣言のようなスピーチをするのは礼儀にもとる・・という批判がでないか?」と聞いたら、
別の解説者は、「前向きの戦略なのだからいいのではないか。
それよりウィスコンスン州でオバマの勝利に『おめでとう』と言わないヒラリーは礼儀知らずだ」と意見を述べていた。


片や、ヒラリーは
アメリカは困難な時にある。
それを解決するのは『Words』(言葉)ではなく、『Work』(働くこと)だ。一生懸命働く。私ならできる。経験があるから。」

・・・これは一目瞭然、オバマ批判
『Words』と『Work』の語呂合わせ。古い感じ・・・

またヒラリーは
共和党のアタック・マシーンはバンバン飛んでくる。でもパンチを食らったことのある私は越えていくことが出来る」(オバマはパンチを食らったら、コケルだろう・・という皮肉?)と、まだ「オバマたたき」をしている。


オバマは経験がないと指摘されている点について、スピーチの中で自身でこう述べた。
「私には経験がないと言う人々がいる。
確かに、経験がない。
では経験のある人たちはどうだろう。
同じあやまちを繰り返し、繰り返し、繰り返しやっているではないか。
(ものすごい拍手)
もう変えよう。若い人々をスタッフに入れて、アメリカを変えよう。
共和党とも対立するのではなく協力して一つになって未来に向かおう」
というような内容だった。


自分の生い立ちにも触れた。
「私は2才の時、父に去られて母子家庭となり、祖父母に育てられた。
貧しかった。
何もなかったけど、彼等は「愛情」と「教育」と「希望を持つ精神」を与えてくれた。
「Hope」(希望)なんて何の形もない。何にもならないという人もいる。でも希望をもつから、我々は前進することが出来るのだ。」
・・これはジーンと来るものがあった。


別の解説者は
オバマはたいした度胸(ガッツ)がある。
ヒューストンはオイルの町だ。皆、石油の恩恵で生きている。
そこで、グリーンな省エネの発言をするのだから肝がすわっている。
立派なリーダーになれるだろう。」と言っていた。