ベイ・エリアの新年会・庶民の「正装」?!

先月サンノゼの、ある建設会社の新年会に出席した。
新年会!? そうクリスマスは皆忙しいし、ホテルも高いから、クリスマスと新年会をかねて1月に社員のパーティーを行なう所が増えてきたそうだ。


男性はブラック・タイで女性は正装・・・とのこと。
ホテルは会社の地元のサンノゼ
さて、どういったものか?
サン・フランシスコとか、高級住宅地のクリスマス・チャリティー・パーティーだったら、洋服はけっこう気を使う必要があるだろうけど・・・
そして、オークションが流行っているから、現金も持参しなければならないし・・・


でもサンノゼで建設会社の社員パーティーだったら、あまり気張ったものを着たら、かえって浮いてしまうし、第一、何十万もするドレスはもっていないし・・
タキシードを持たない我が家のウイザードおじさんは、普通の黒の背広上下に黒の蝶タイをつければそれでいい・・とのこと。


そこで、決めた。靴とスカートはいいものを。
いいものといっても、日本だったら、お出かけ用程度だけど・・。
あとは、タンクトップはスカートと同じ黒で、素材の違うベルベット。
それに円周がかなり増えた腕をかくす上着。グレーとターコイス・ブルーのリバーシブルでシルク。この2点は古着屋で購入してあったもの。
タンクトップは2ドル。上着は7ドル。


アクセサリーは宝石なんてもってないし、「ハンガリー・グラス」で作ったネックレスとイヤリングのセットを付けることにした。ガラスでも民芸品なのだからガラスの本物というわけ。


行ってみた。よかった。お金かけないで!
正装と言えるいでたちは3分の1くらい。
我々のように正装に準じる努力をした人は3分の1くらい。
後の3分の1は普通の服。レストランに行くくらいの感じ。
ズボンとジャケット別々の人もいれば、ウエスタンコスチュームの人もいれば、
モーニングにスニーカー履いて、キラキラとスパンコールで出来た野球帽の人もいる。
一番目立った人はスコットランドの正装の男性だった。
それにしてもなんと皆個性豊かなこと。こうでなければならない・・っていうことはない。カジュアルもよし、正装もよし。なんて自由なんだろう。参加者は全部で250人〜300人だろうか。


食前酒。これはお酒の券が招待状にはいっていて、それと引き換えに入口にしつらえたバーでオーダーしてロビーで立ち話をする。
カップルの記念写真をとるコーナーもある。これも会社が券を出してくれている。
出席者は前もってカップル二人分、250ドルを払っている。
出席した人は、後で会社が250ドル払い戻してくれるが、申し込んで欠席した人には戻ってこない。なかなか合理的な方法だと思った。


食事はビーフとチキンとベジタリアンビーフを食べたけど、固くて食べられなかった。我々のテーブルは皆ビーフを頼んで誰も最後まで食べなかった。となりの席の素敵な女性と話し込んだが、二人でダイエットにちょうどいいと言って笑った。


食事が終わるころデザートの前、会場の側面の大きな壁が音楽と共にすーっと開かれた。すると、そこにはカジノのテーブルとデーラー35人が待機していた。「WOoooo」という歓声が上がる。
もちろんお金は賭けられない。
用意されたカードで、あくまでもゲームとして楽しむ。
一番得点の高い人は、レイク・タホの一泊10万円のホテルで好きな週末に、スキーからお食事から滑り放題、食べ放題。 2番は モントレーで同じような週末のセット。後はアイ・ポットや電気製品が用意されている。


ゲームと言っても、ルールや、やり方はカジノと同じ。デーラーがやり方を教えてくれる。ギャンブルが好きでない人はダンス。広いダンス・フロアーはガラガラで、ほとんでの人はギャンブルを楽しんだ。


とても楽しかった。正装でないと肩身が狭いというような雰囲気はまったくなく、それぞれ思い思いの服装で、皆充分楽しんだようだ。
帰りには写した写真も出来ている。
写真をもって三々五々家路に着いた。