"No"の意味

とても流行っているハンバーガー・パブでのこと。
ウエイターとウエイトレス4人のところへお客さまは55人。
めちゃくちゃ忙しそう。


メニューはビールだけでも数種類。
ラスベリー・ビールとか黒ビールとか、生ビールとか・・
ソフト・ドリンク7〜8種類。おかわり何杯でも・・・
ハンバーガーも数種類。網焼きバーガーだから、ウエル・ダン、ミディアム、ミディアム・レアー、レアーと焼き方の希望も聞かなければならない。


それにチーズがスライス1枚。或いは2枚とか入ったり、ベジタリアンの種類とか・・・
付け合わせはフレンチポテトか、サラダ。
サラダはドレッシングがまた3種類。
たかがバーガー屋だけど、ファースト・フードではないから、
オーダーとるだけでもけっこうたいへんそう。


バーガーには各自がお好みでテーブルのトレイに備え付けられているマスタードやケチャップ、タバスコ等を足して頂くが、私たちはマヨネーズをもっとつけたかった。


通りかかったウエートレスに
「マヨネーズをもってきてくれないか」というと、
彼女は「No! マヨネーズには飽き飽きしたわ。
(No,I get fed up Mayo)」と言った。


一瞬の空白の後、彼女はにっこり笑って「今すぐもってきます」とすぐにもってきてくれた。
全然いやみがなく、ちゃめっけたっぷりの表情がとてもチャーミングで好感がもてた。もちろん我々は笑った。


でも待てよ、ウエートレスの身になれば、歩くそばからものを言いつけられて、普通いい加減いやになるかもしれない。
もしかしたら、ジョークの中に本音を入れて
笑いに変えて息抜きをしたのかもしれない。
頭のよさそうなウエートレスだった。
それになにしろ笑顔がとってもよかった。