”本物のインディ・ジョーンズ”と呼ばれている冒険家が他界。80才。

彼の名はジーン・サボーイ("Gene" Savoy)。2007年9月18日ネバダ州のリノで老衰のため他界された。
彼はペルーの最も貴重な古代遺跡「失われた都市」4個所を発見した。これにはインカ帝国がスペイン侵略者から逃れた最後の隠し砦「ヴィルカバンバ」も含まれている。

この遺跡「ヴィルカバンバ」はハイラム・ビンガム(Hiram Bingham)によって、1911年に発見されていたが、60年代中頃、サボーイの発見で更に広範囲の居住地が発掘された。


その後40年にわたって彼はペルーのジャングルから、インカ文明以前のチャチャポヤス(Chachapoyas)の謎の「石の都市」40以上を発見した。彼の発見によってペルーの謎のジャングルに今まで存在しなかった広大な考古学の軌跡が記された。


サボーイは海の道にも目を向け、太平洋、大西洋を航海しインカとアッティカ、その他の文明の足跡を模索した。
彼は沢山の書籍も残している。"Antisuyo:アマゾンの失われた都市”はペルーでの遺跡発見について書かれているが、彼の書籍は全般的に考古学の資料というよりカソリックの宗教的情熱がモチベーションにもなっているそうだ。


第二次世界大戦では海軍に属し、その後、オレゴンでジャーナリスト、新聞の編集というキャリアをもっている。
彼は冒険家であり、地域社会にも尽くし尊敬され、家族にも恵まれて、3人の孫のおじい様として安らかに亡くなられたようである。


ちょうど、映画インディ・ジョーンズの第4作がスピルバーグによって企画されている最中の出来事であった。