2007年最初の赤ちゃんは不法入国者の子
毎年その年始めて生まれた赤ちゃんには国から約250万円ほど奨学金が支給される。
ところが2007年の最初の子は中国人の不法入国者の子であったため、その赤ちゃんは除外されて、次に生まれた子供に賞金が渡されることになった。この中国人の母親は黙ってはいない。訴訟の国だもの、訴訟しない手はないと考えたのだろう。「アメリカで生まれた市民権を持つ赤ちゃんが奨学金をもらうのだから、除外するのはおかしい」と訴えた。
その結果、勝訴して、その赤ちゃんにも、二番目の赤ちゃんにも、更に、なぜかはわからないが、3番めの赤ちゃんにも支給されることになった。
アメリカの人口が2億人に達した時はお祝いがあったそうだが、今や3億人をこえてもお祝いはしなかった。人口がふえた大きな原因は不法移民がたくさんの子供を生むことにあるから、人口増加もたくさんの問題が内在していて手放しで喜べないものがあるからだろう。
中南米系の不法移民が権利を主張する反面、それ以外からの不法移民は、当たり前のことだが密入国者として処罰され、本国に送還されている。なにか釈然としないものが残る。ラジオではそういう声が静かに増えているような気がしてならない。