熱帯性暴風雨アネスト、フロリダ沿岸を通過後、東部に進路
熱帯性暴風雨アネストは勢力を落としてフロリダ沿岸を通過後、再び温かい海水の湿気を吸収して勢力をつけた。
写真:AP。サウス・カロライナ(Myrtle Beach)にて。雨脚の速さにまけないように走る旅行者。
木曜日,午後4時40分のCNNの報告によると、風は、時速70マイル。74マイルになるとハリケーンのカテゴリー1の強さになる。潮は通常より3から5インチ高くなっている。
サウス・カロライナとノース・カロライナに上陸する可能性を考慮して地元では警戒している。
サウス・カロライナとノース・カロライナの海岸線の住民にとっては強風と、豪雨によって起きる洪水の心配の方が大きいようである。この夏の雨量が極度に少なかった為、雨は歓迎されているが、過ぎたるは及ばざるが如し・・・というか・・
雨量は4から8インチ。所によっては12インチになる見込みと発表されている。
カロライナの後は、ニューヨーク等の東海岸に上陸の危険性があり、テレビで1930年代に起った東部最大のハリケーンの番組を組み、当時の生き残りの人々にいきなり襲うハリケーンの恐ろしさを語ってもらうなど、警戒している。
1930年代に起こったハリケーンではニューヨークのロングアイランドほぼ全域に強風と高波(というより津波)が襲い、島全体が水浸しになった。当時は空からの観測がなかったので、もっぱら、地図とコンパス。警戒報告をする頃には電話線がすでに強風のために通じなくなっていて、人々はただ何の準備もないところに高波がやってきて、2階まで浸水。たくさんの人々が亡くなり、被害が大きくなったとのことである。当時子供だった人が今は老人となって、体験談をテレビで話してくれた。
カナディケット州の海岸では往年の名女優、キャサリン・ヘップバーンがハリケーン到着の少し前まで海で泳いでいたが、高波を見て、急いで家に帰り、家族と共に逃げて助かったという。
ロングアイランドの被害はたいへんなもので連邦が乗り出し、時の大統領ルーズベルトはニューディール政策の一環として、失業者を募ってロングアイランドの復旧に当たらせた。
8/31/06