熱帯暴風雨アネストが、フロリダ上陸か!?

Mapple2006-08-29


住民がプロパンガスを入れるため列をつくって待っているところ−マイアミ・フロリダ州 8/28

今日はハリケーンカトリーナの襲来からちょうど1年目。このブログを立ち上げたのもこの日である。
日本の台風シーズンであり、こちらもハリケーンの驚異にさらされる時期である。災害は常に悲惨な爪痕を残す。過去の災害から少しでも被害を少なくしようとする人々の姿を多少とも書き留めて置きたい。


8/29 イースタン・タイム11時AM(カリフォルニア時間で8時AM)現在、熱帯暴風雨アネストは勢力を再び取り戻し、時速45マイルの風を伴い、フロリダに向かっている。現在の位置は、マイアミから285キロ。

キューバの北沖合いを移動する間に暖かい海水の影響で勢いを増しながら、フロリダ南部に向かっており、今晩(火曜日の夜)には上陸、雨量は5から10インチ、局部的には15インチになる見込みとナショナル・ハリケーン・センターは予報。危険な鉄砲水や土砂崩れの危険がある。その後、アメリ東海岸を北上の模様で、ジョージア州バージニア州もかなりの影響を受けそうだ。
連邦のFEMA(The Federal Emergency Management Agency) はレスキュー隊と医療チームをフロリダ州に待機させている。


フロリダ州ではブッシュ知事(大統領の弟)が既に州の緊急警戒勧告を発令しており、日曜日から、住民がガソリン、食料、懐中電灯、バッテリー、大工道具などの買い出しに忙しい。かなりの住民は去年のハリケーンでは「毎日サバの缶づめとピーナッツ・バターばっかりでもういやになった」と言う。「今度はプロパンガスを用意して料理したものを食べるんだ」と、写真のようにプロパンガスを詰める用意をしている。自宅に自家発電装置を持つ人々はその点検と燃料の補給に余念がない。


ただし知事から、3日分だけで、それ以上余分に買いだめしないように呼びかけられている。ガスの値段上昇の原因になるからだが、既に1ガロン5ドルまで上昇している所もある。
知事は「ハリケーンは(なんといっても)ハリケーンなのだ。(A hurricane's a hurricane)その惨事はもう見てきたはずだ。去年のことをよく思い出して対処してほしい」と。

11:57 a.m. EDT, August 29, 2006 CNN Newsとラジオより