ニューオリンズのハリケーン対策は?

ルイジアナ州ニューオリンズの運河の堤防が去年決壊されて洪水になり、沢山の人々が立ち往生したが、今改修工事中で、完成までにはまだ2ー3年かかるという。その間、ハリケーンに襲われたら洪水用のゲートがうまく役立つかどうか、どれだけ持ちこたえられるかはわからないらしい。ハリケーンの規模によるとのこと。


ルイジアナ州のブランコ知事は現在の堤防の強度に関してはハッピーな気持ちにはなれないが、カトリーナから一年でかなり頑張った。できるだけのことはしたが、完成にはもっと時間が必要だ、と言っている。


フロリダでは既に ハリケーン・アーネストの警告がだされ、旅行者を非難させているが、ニューオリンズのあるルイジアナ州では、まだ警告はだされていない。ブランコ知事は州政府はハリケーンの動向に目を光らせているが、ハリケーンルイジアナに来ない場合、避難勧告をしても無駄になることもあり得るし、ハリケーン・アーネストの進路がはっきりするまで、まだ避難勧告は出せないといっている。去年のカトリーナの時も、連邦政府から勧告をうけても、この理由で出だしが遅れたわけだが、見事に連邦政府に責任をなすりつけた。今回はそのようなことのないように知事としての保身より、人々のことを思って行動してほしい。


ニューオリンズ市に設置されている、国の「ニューオリンズホームランド・セキュリティー」が いざという時のために、バスと電車を非難用におさえた。
ニューオリンズのネーギン市長は「去年のカトリーナの被害の後始末と損害建物の建て直しに国はもっとお金を出すべきだ。とても足りない」と訴えるために8/25記者会見をした。そんなことをしている場合なのかどうか、もっと真剣に目の前にきているハリケーン・シーズンの危険を考えて欲しい。
それとも、このハリケーンニューオリンズ市を襲って堤防が決壊された場合を想定して、惨事がおきたらすぐ、「私は記者会見をしてもっと、お金をだすように国に要請したではないか。国がそれに答えないからこういうことになった」と非難の布石をうっているのでは?・・と、かんぐりたくもなってしまう。


なにはともあれ、このハリケーンが上陸しないで、勢力が弱まることを祈るしかない。