ビルマ(ミャンマー)のアウン・サン・スー・チー女史、ガンバリUN代表と1時間の会見許される

Mapple2006-05-21

2003年 5月より2年間、自宅監禁されているアウン・サン・スー・チーAung San Suu Kyi)女史。National League for Democracy (NLD)のリーダーでノーベル賞受賞者
BBC News 20 May 2006

UN代表のガンバリ氏はスー・チー女史との会見が許され、ラングーンの政府ゲストハウスで約1時間話し合うことができた。
1990年ビルマでの総選挙でアウン・サン・スー・チーAung San Suu Kyi)女史率いるNational League for Democracy (NLD)が圧倒的多数で勝ったにもかかわらず、ビルマの軍事政権は政権の引き渡しを拒否し、女史を逮捕し、自宅に監禁した。
ガンバリ氏は女史が元気な様子であることを喜び、彼女がビルマのために貢献してほしい、それが許されるような日が来ることを願っていると述べた。
UNからは軍事政権へ、人権問題の解決と民主主義の確立を要請し、軍事政権は努力すると約束した。BBC News

ビルマからの留学生の友人がいて、そのまま米国に住んでいるが、その仲間のビルマの人々によると軍事政権がすべての商業の利益を一家でにぎり、独裁政治で好き勝手なことをしているそうだ。
アウン・サン・スー・チー女史のことは外国から圧力がかかると少しの間開放し、すぐ又逮捕して監禁をする。こういうことを繰り返して、要は女史が亡くなるのを待っているのではないか..とも言っていた。女史の他にもNational League for Democracy (NLD)のメンバー多数が投獄されているという。

若者には教育をさせたがらず、仕事をもたない若者がたくさんいて、希望のない人生に麻薬やアルコールにおぼれてしまう人が後を絶たない。これが軍事政権の目指すところで国民の頭を麻痺させたら独裁政権が継続できるという政策(?)なのではないかと私たちは話合った。

国の名前も軍事政権が「ミャンマー」と変えたが、「ビルマ」という名前のほうがいいと皆言っていた。

軍事政権はこの度もなにか占いのようなもので首都を変えたらしい。
国のまつりごとを「シャーマンの占い」できめるなんて、人類は何千年も前に卒業したはずだが、この21世紀にまだそんなことをしている政権があるなんて。信じられない。気違いじみている。

ビルマという一国が私物化されている。女史の平和的解決ではとても出来ない、軍事的に立ち上がらないと..」という声を女史が抑えてここまできた。女史にもし何かが起こった場合はゲリラ戦などが起こらないとも限らない。UN始め世界がひとつになって軍事政権に圧力をかけてもらうことが最後の望みだそうだ。
今回のガンバリ氏との会見でまたやっぱり期待しないではいられない。一日も早くビルマが正常な国に生まれ変われることを。